4月6日(土)、7日(日)、駒沢オリンピック公園総合運動場内屋内球技場にて『第64回全日本女子選抜大会』および『第3回全日本男子選抜大会』が開催され、推薦された選手たちが男女単複で王座を争った。
■全日本女子選抜ダブルス
林田/宮下が最後の試合でインドア初V
24ペアによって頂点が争われた女子ダブルスは、今大会でペア解消する林田リコ/宮下こころ(東京女子体育大/明治大)が最後の公式戦でインドア初優勝を決めた。
準決勝で3連覇を狙った高橋乃綾/半谷美咲(どんぐり北広島)を退けたあと、徳川愛実/黑木瑠璃華(ヨネックス)を迎えた決勝は激戦に。だが、「最後だからどうしても優勝したかった」と口をそろえた2人は、徐々に調子を上げ、ネット前にラッシュした宮下がボレーしてウイニングポイントを挙げた。
5年間の日々を振り返り、「寂しい」と話した2人だが、お互いへの感謝を示してコートを去った。
■全日本女子選抜シングルス
尾上が2連覇3度目のV
4人で争われた女子シングルスは、昨年、尾上胡桃(日体桜友会)が、2年連続3度目の優勝を飾った。決勝では、U-20の早川日向(ナガセケンコー)にG0-2とリードを許すが、その後は1ゲームも落とすことはなく、貫禄を見せた。
「シングルスにこだわりがあるので、狙っていきました」と22歳は話し、来月に控えるダブルスでの世界選手権予選会にも勝ち、代表権をもぎとることを誓っていた。
■全日本男子選抜ダブルス&シングルス
男子のトップレベルのプレーを多くのソフトテニスファンに見てもらうため、2年前よりスタートした男子選抜は、船水颯人(ヨネックス)、林田和樹/柴田章平(ヨネックス)が第3回の単複の王者に輝いた。
今春、早稲田大を卒業し、プロ選手として初陣を切った船水は、「幸先のいいスタート。厳しい道を選んだことは分かっているが、頑張りたい」と改めて決意を語っていた。
初戦の準決勝で内本隆文/上松俊貴(早稲田大)、決勝で中本圭哉/鈴木琢巳(福井県庁)を下した林田/柴田はカットサービスを有効に使い、東西インドア連勝の力を見せて、初優勝を引き寄せた。
女子ダブルス
優勝:林田リコ/宮下こころ(東京女子体育大/明治大)
2位:徳川愛実/黑木瑠璃華(ヨネックス)
3位:高橋乃綾/半谷美咲(どんぐり北広島)、志牟田智美/泉谷朋香(東芝姫路)
女子シングルス
優勝:尾上胡桃(日体桜友会)
2位:早川日向(ナガセケンコー)
男子ダブルス
優勝:林田和樹/柴田章平(ヨネックス)
2位:中本圭哉/鈴木琢巳(福井県庁)
男子シングルス
優勝:船水颯人(ヨネックス)
2位:安藤優作(東京ガス)
取材・文◎鈴木快美 写真◎川口洋邦