5月6日、三重県の四日市テニスセンターで、第16回世界選手権大会日本代表予選会の最終日が行われた。2日目は決勝トーナメント2回戦から再開して、決勝戦までの男女各15試合。世界選手権の切符を手にしたのは男子が内本隆文/内田理久(早稲田大)、女子は林田リコ/島津佳那(東京女子体育大)。自力で代表出場権をつかんで、喜びを表現した。
内本/内田は準決勝の中本圭哉/鈴木琢巳にファイナル3-6の窮地を乗り越えての決勝進出だった。内本の渾身のプレーを見て、内田は「内本さんから最後まであきらめない気持ちが伝わってきて、決勝は自分もそういう姿勢で戦おうと。それがよかったと思います」と振り返った。その決勝戦はお互いをよく知る船水颯人/上松俊貴(ヨネックス/早稲田大)だった。予選から決勝戦まで危なげなく勝ち進んだが、決勝戦に限っては内本/内田の気迫が試合を支配する。
「元々調子よかったのですが、今大会はダブル前衛の相手に、後ろだけでなく、前、雁行陣と状況によって使い分けられたのがよかったと思います」と内本。そして、世界選手権では「金メダル」と勝者は口をそろえた。
▼男子決勝
内本隆文/内田理久(早稲田大)⑤ー1船水颯人/上松俊貴(ヨネックス/早稲田大)
女子は林田/島津と高橋乃綾/半谷美咲(どんぐり北広島)が決勝戦に進出した。強風のセンターコートで行われたラストマッチ。先に高橋ペアがG4-3としたが、林田ペアが追いついてファイナルに。
「どうしても自力でつかみたかった。島津のスピードや反応がすごいので、2人でもっとテンポを上げるテニスができると思います」と林田。島津は「自分は自力しかないと思っていたので、よかったです。途中、うまくいかない時もありましたが、最後は足が動いた」と喜んだ。
▼女子決勝
林田リコ/島津佳那(東京女子体育大)⑤―4高橋乃綾/半谷美咲(どんぐり北広島)
今後は、2週間後に行われる全日本シングルスの優勝者も代表に内定して、今月中には推薦も含めた全6名の日本代表が決まる。
取材◎福田達 写真◎井出秀人