第48回ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ2019が6月21日より札幌円山庭球場で開幕。初日のシングルスは男女4強が出揃った。
男子シングルスはファイナルにもつれる試合が多く、激戦に。前衛同士の対決となった準々決勝、池口季将(高田商業)対髙城直弥(前橋商業)はお互いが前で勝負するため目まぐるしい展開になる。「シングルスの練習を積んできた」という髙城は試合終盤になると勢いも手伝い一気に勝負を決める。「本番で力を出せたのは練習の成果です。この勢いで明日も戦いたい」と話した。
女子シングルスは昨年の覇者、水澤奈央(北越)が安定した戦いぶりで4連勝。長谷川憂華(山陽女子)、石井美々花(就実)の実績ある2人も苦しむ場面こそあったが何とか準決勝に進出した。
準々決勝で遠藤かおる(福知山成美)を破った山田葉七(岩国商業)は中学時代の全国8強が自身の最高成績だったが、それを上回る4強入り。持ち前の粘り強さに加え、この日は気持ちの面も安定していた。「何とか拾いながらも、(相手に)向かっていけたのが良かったと思います」と山田は喜びを噛みしめた。
大会2日目はシングルス準決勝、決勝が行われ、終了次第、ダブルスが始まる。なお、22日の対戦カードは次の通り。
▼男子準決勝
端山羅行(能登)―幡谷康平(高田商業)
高城直弥(前橋商業)―白川雄己(尽誠学園)
▼女子準決勝
長谷川憂華(山陽女子)―山田葉七(岩国商業)
石井美々花(就実)―水澤奈央(北越)
取材・文◎福田達 写真◎井出秀人