7月25日(水)から8月1日(木)にかけて、ソフトテニスのインターハイが宮崎県宮﨑市の生目の杜運動公園テニスコートで開催されている。26日は316組がエントリーした男子の個人戦が始まり、3回戦までを消化した。
完敗も貴重な経験
男子個人戦で大きな注目を集めたのが、第1シードの山本大陸/池口李将(奈良・高田商業)。この日に消化した2回戦、3回戦ともコートの周りには多くの観客が詰めかけたが、3回戦で対戦したのが羽黒(山形)の1年生ペア、須田零生/田村偉月だった。
初戦の2回戦を0で勝ち上がり、初のインハイで第1シードに挑んだ個人戦。時間にして約10分間、0で敗れる完敗は一方で、今後への大きな糧となるに違いない。貴重な経験を積んだ2人に試合後、話を聞いた。
自分の凡ミスが多かった(田村)
――初めてのインハイが終わりました。2試合を戦って、どうでしたか?
須田 1年生なので、初戦から緊張しすぎていましたが、試合中は自分のプレーができました。第1シードにはボコボコにされてしまいましたけど、たくさんのことを学べてよかったです。
田村 初めてのインハイなので、向かっていこうという気持ちでした。でも3回戦は自分の凡ミスが多かったので、悔しいです。
――第1シードのペアと対戦してみて、どんなところに違いを感じましたか?
須田 サーブレシーブから攻めてくるのが自分たちに足りないところでしたけど、一番の違いはテンポ。高校1年生で、やっと高校のテンポに慣れてきたところでしたが、さらに上でした。あのテンポが一番だと思うので、ついていかないと。
田村 テンポが速いです。ボールのスピードは、同じ高校の澤田(吉弘)さんも速いですけど、テンポについていけなかった。ポジションに入るのが遅くなって、届かなかったり、ミスになったりしました。
――白幡光監督には3回戦の後、どんなことを言われましたか?
須田 「気持ちで負けるな」「もっと向かっていけ」と言われました。
田村 心のどこかに相手は第1シードという思いがあり、ちょっとビビっていたのかもしれないです。そんなことはないつもりでしたが、外から見ている人には分かるのかもしれません。
――今後、高校でどんなところを伸ばしていかなければいけないと感じましたか?
須田 ネットやアウトなどの簡単なミスをなくして、深いボール、テンポなどで、もっと上を目指していきたいです。サーブも強化して、全体的にもっとレベルアップする必要があると思いました。
田村 レシーブがもっとうまくなりたいです。早くポジションを取って、相手の後衛と多くの駆け引きができるようになりたいです。
取材・文・写真◎石倉利英 写真◎川口洋邦(プレー)