7月25日(水)から8月1日(木)にかけて、ソフトテニスのインターハイが宮崎県宮﨑市の生目の杜運動公園テニスコートで開催されている。26日は316組がエントリーした男子の個人戦が始まり、3回戦までを消化した。
ハイジャパからインハイへ
インハイ個人戦の優勝を占う上で指標の一つとなるのが、毎年6月に行われるゴーセン杯争奪・ハイスクールジャパンカップ。男子ダブルスの優勝は山本大陸・西田駿人(奈良・高田商業)で、シングルスを制したのは尽誠学園(香川)の白川雄己だった。6試合中4試合をファイナルの末に制した粘りのプレーで、本誌9月号の表紙も飾っている。
インハイ個人戦は石川峻伍とのペアで臨んでおり、初戦の2回戦は神谷優人/小野雅樹(愛知・享栄)を2で、3回戦は金山勇波/菅谷峻大(茨城・霞ヶ浦)を0で下して、2日目に勝ち残った。ベスト8で敗れた選抜の雪辱を期す団体戦を見据えつつ、個人戦でも頂点を目指す2人に話を聞いた。
勢いに乗って戦えた(石川)
――2勝を挙げて1日目が終わりました。自分たちのプレーの印象は?
白川 1試合目は少し緊張しましたが、2試合目はいい状態で試合に入ることができました。ハイジャパで結果を出したので、向かってこられるかな、という意識もある中で、受けずに自分から行けたと思うので、よかったです。
石川 1試合目は、相手にどんどん先に仕掛けられて、僕があまり活躍できず、助けられました。2試合目は体の状態も良くなって、どんどん先に行こうと思って、2人で攻めて、勢いに乗って戦えました。
――ベスト8で敗れた選抜の後、どんなところを鍛えてきましたか?
白川 リードしてからが課題だと感じていて、練習試合などでリードしているときは、チーム全体で意識するようにしました。校内戦ではハンディマッチ、相手がリードしている状態で試合を始めたりして、しっかり練習を詰めたので、インハイでも出していきたいです。
――3年生ですから、インハイへの思いは特別ですよね。
石川 本命は団体戦ですが、個人戦も優勝したいと思っています。
――白川選手はソフトテニスマガジン9月号の表紙を飾っています。周囲の反応は?
白川 いろいろな人に言われて、うれしい反面、期待値も上がってきています。でも気にせず、自分らしくプレーできればいいと思っています。
――石川選手は、ハイジャパから帰ってきた後の白川選手の変化を感じますか?
石川 変わったかな…あ、自信は持っていると思います。
白川 いや、謙虚(笑)! 謙虚です!
――明日の2日目、さらに3日目の団体戦に向けて、勢いに乗っていきたいですね。
白川 この暑い中で3日間戦うので、トレーナーの方にサポートしてもらっていますが、セルフケアも大事にしなければいけないと思います。
石川 団体戦につながるように、個人戦でもしっかり勝ち上がっていきたいです。今日の3回戦は霞ヶ浦のペアで、団体戦ではお互い勝ち上がれば3回戦で対戦します。個人戦は明日、高田商業のペアと対戦する可能性がありますし、団体戦で対戦しそうな相手のペアに自分たちが負けていたら、団体戦で勝てないので、そういうところをポイントにして戦っていきたいです。
白川 自分自身、新しい技術や展開を増やそうとは思っていません。完成度を高めて、集中力を維持できれば勝ち上がっていけると思うので、細かいところをしっかりやっていきたいです。
取材・文・写真◎石倉利英 写真◎井出秀人(プレー)