7月25日(水)から8月1日(木)にかけて、ソフトテニスのインターハイが宮崎県宮﨑市の生目の杜運動公園テニスコートで開催されている。316組がエントリーした男子の個人戦は27日、優勝を懸けた2日目の競技が行われた。
第2シードを撃破
4回戦から始まり、頂点を目指す戦いが激しさを増した2日目に快進撃を見せたのが、能登の1年生ペア・辻花陸/松本隼だった。1回戦からの登場で、1日目に3勝を挙げて2日目に勝ち残ると、5回戦では第2シードの白鳥怜/星柊也(宮城・東北)を撃破。準々決勝でも米川結翔/大辻伸彬(香川・尽誠学園)を相手にG3-2とリードしたものの、そこから逆転を許し、惜しくも4強入りはならなかった。
ともに2018年のU-14メンバー。それぞれ別の中学から能登に進んだが、石川県選抜として臨んだ都道府県全中でペアを組んでおり、1年生とはいえ蓄積の強みがあった。初のインハイで今後に期待を抱かせるプレーを見せた2人に試合後、話を聞いた。
1つでも多く勝てるように(松本)
――初のインハイが終わりました。
辻花 1年生として向かっていくことができて、いい展開のラリーになったり、思ったようなプレーができていました。年上の相手にもしっかり打ち合いができて、いい試合ができたと思います。
松本 後衛の攻めをしっかりポイントにつなげることができて、勝ち上がっていくことができました。
――大会前は、どんなプレーを心掛けようと感じていましたか?
辻花 自分のファーストサービスで攻めることを練習してきました。
――目標としていた成績は?
松本 とにかく1回でも多く勝てるように、向かっていくことを考えていました。
――手ごたえをつかんだプレーは?
辻花 相手の前衛をしっかり攻めて、ラリーの中でサイドを狙ったりして流れを作るプレーです。
松本 迷わず攻めることを考えていました。コースも甘くならないように意識していました。
――2人は別の中学出身ですが、中学時代から石川県選抜でペアを組んでいますね。
辻花 高校に入ってこのペアを結成してから、思うようなプレーができていませんでした。ペアとしてかみ合っていなかったので、これまでは結果を出せずに終わっていました。
――それが変わったのは?
松本 『2人で一本』のプレーが増えてきて、確実にポイントを決められる展開ができてきました。そのおかけで自分たちの流れにできるようになったと思います。
――課題を感じた部分は?
辻花 インハイを見ていると、他の選手はファーストサービスが速く、入っていて、しかもコースが良いです。思ったようなレシーブが打てなかったので、そういうファーストサービスを打てるようになれば、もっといい試合ができるようになると思います。
松本 基本を徹底しなければいけないと思います。やっかいな前衛になれるように、しっかりやっていきたいです。
――明日の団体戦に向けては?
辻花 今日はファーストサービスが入らず、セカンドサービスで攻められることが多かったです。明日は試合に出れば、ファーストサービスからしっかり攻めて、自分たちの思うようなプレーをして、楽しみたいです。
松本 自分も、とにかく楽しむことを意識したいです。大事な場面での強気なプレーを心掛けていきたいです。
※辻花の辻のしんにょうは、正しくは点が1つ
取材・文・写真◎石倉利英 写真◎井出秀人(プレー)