【インハイ】有言実行の日本一! 白川雄己/石川峻伍(尽誠学園)「3年間、頑張ってきてよかった」
男子個人戦(1~3回戦):インターハイ2019◎7/25-8/1宮﨑県・生目の杜運動公園テニスコート
7月25日(水)から8月1日(木)にかけて、ソフトテニスのインターハイが宮崎県宮﨑市の生目の杜運動公園テニスコートで開催されている。316組がエントリーした男子の個人戦は27日に2日目が行われ、白川雄己/石川峻伍(尽誠学園)が初の頂点に立った。
激闘の連続を力強く勝ち上がる
4回戦からスタートした2日目の戦いは、厳しい暑さの中の消耗戦ともなった。その中で白川/石川は力強く勝ち上がると、準々決勝では前田拓夢/西端隆汰(奈良・高田商業)に、ファイナルデュース⑰-15という壮絶な戦いに勝利。同じ尽誠学園の米川結翔/大辻伸彬との同士討ちとなった準決勝も、ファイナルデュースの末に逆転で制した。
地元の宮崎・都城商業の田中康文/大山聖捺と対戦した決勝は、G2-2の競り合いから2Gを連取して競り勝った。1日目終了後のソフトテニスマガジン・ポータルのインタビューで「団体戦に向けて、個人戦でも優勝したい」と石川が語った言葉を、見事に有言実行した日本一。最高の笑顔で周囲の祝福に包まれた2人に試合後、話を聞いた。
周りに助けられた(石川)
――日本一! おめでとうございます!
白川 今までやってきたことは正しかったんだと思います。県大会でも負け続けてきたので、負けから学んだことの方が多かった。最後に花開いた、3年間、頑張ってきてよかったと思える1日になりました。
石川 本当に周りに助けられました。試合が終わって待機場所に戻ってきたら、部員のみんなが動いて、体を冷やしてくれたりして。勝ててうれしいです。
――今日のプレーで良かったところは?
白川 森(博朗)先生や塩田(孝一)先生から、引っ張りのボールを教えられていました。流しのボールは狙われていたので、割り切って(引っ張りのコースに)もっていこうと思っていたので、それがしっかり決まって、リズム良く戦えたと思います。
石川 そんなに調子は良くなかったですが、もってこられたボールを止めて、後衛がやりやすいようにプレーしていました。後衛が頑張ってくれていて、塩田先生には「失敗はしてもいいから、間違ったことはするな」と言われていたので…。勝ててよかったです。
――相手に対して、どんな対策を立てて臨みましたか?
白川 「インターハイは、どんなに強いペアでも簡単に負ける大会」「リードしていても挽回されやすい」と、ずっと言われていました。展開などを考えるよりも、入りの1本だけを決めようと思っていました。前衛が出てきても割り切って打ったり、冷静に対処できました。
石川 自分は足が止まったら良いプレーができないので、とにかくボールを追いかけて、追いかけて、相手の前衛よりも仕掛けていこうと思っていました。塩田先生には「この大会では1ゲーム目が大事だ」と言われていて、意識していましたが、決勝とか、取られることが多くて。でも、まくれてよかったです。
――相手は地元のペアでしたが、尽誠学園も負けない応援でしたね。
白川 応援の力は大きくて、追い風になりました。明日はもっとチーム一丸になって、試合に出る人だけでなく、応援も日本一を目指して頑張りたいです。
――その明日、団体戦に向けての意気込みは?
白川 個人戦よりも相手は向かってくると思うので、受けずに戦いたいです。団体で勝ちたい思いがあるので、気持ちを切り替えて、優勝を目指します!
石川 向かっていきます!
取材・文・写真◎石倉利英 写真◎井出秀人、川口洋邦(試合)