7月25日(水)から8月1日(木)にかけて、ソフトテニスのインターハイが宮崎県宮﨑市の生目の杜運動公園テニスコートで開催されている。30日から女子322組がエントリーした個人戦が始まり、31日には決勝まで行われて、鈴木理奈/白﨑ひかるが初優勝。文大杉並としても個人戦4連覇を達成した。
シード勢が続々と姿を消す女子個人2日目。決勝戦の舞台に上がったのは鈴木理奈/白﨑ひかると佐古香織/西東彩菜の文大杉並勢。この時点で、同校の個人戦4連覇が決まった。
実はこの両ペア、関東大会決勝戦でも対戦して、西東ペアが優勝していた。もう一度チャンスを手にした鈴木/白﨑はインターハイ決勝戦でリベンジを果たし、全国制覇。ペア組んだ当初は噛み合わないこともあったが、ケガなく常に戦い続けてきた2019年度チームの顔的存在の2人は団体戦に向けても大きな勢いを手にした。
大舞台を楽しみ、力を出せるように(白﨑)
――決勝戦は同士討ちになりました。
鈴木 関東大会決勝で対戦して自分たちはファイナルで負けました。もう一度やるとしたらインターハイ、これが最後なので、お互い決勝まで勝ち上がって対戦したいと思っていました。
――お互いよく知っているのはいろんな影響がありますか。
鈴木 今朝、決勝で戦うために、勝ち上がろうねという話はしました。もちろん勝ちたいけど、同時に一番やりにくい相手でした。
白﨑 団体戦につなげられるように、お互いしっかりと大舞台を楽しみ、力を出せるようにしたいと思っていました。
――序盤は西東さんに動かれて、狙われた時もありました。
白﨑 一本取られても、次を取ればと思っていました。先を通せると。
――過酷な戦いでした。何か心掛けましたか。
鈴木 誰もいない日陰のスペースを探して、2人だけで集中して試合に入りました。
――2人はケガなくほとんどの大会に出場していますが、今年のチームを支えてきたというのはありますか。
白﨑 そうですね。あります。成長できる時間でした。
――ペアになった当初はうまくいかないこともあったとか。
白﨑 相手がミスしたらキレて、自分がミスしたら相手がキレて。ぎくしゃくして。
鈴木 喧嘩みたいになり。言いたいことは言うタイプかもしれません。でも、そのままでは勝てないので、意見を出し合って話すようになっていきました。
――関東新人、関東大会と団体戦は埼玉平成に負けてショックかなと思いましたが、インターハイでは一気に来ました。
白﨑 今となってはいいバネになりました。チームも一つにまとまったので。
鈴木 リードされていても落ち着いて戦え、リードしている時に1本で抑えられたのは成長点だと思います。
取材◎福田達 写真◎井出秀人、川口洋邦