8月6日(火)から8月10日(土)にかけて、ソフトテニスのインカレが岩手県盛岡市、北上市で開催されている。男子選手権(ダブルス)は、8日、9日の2日間行われ、長尾景陽/松本倫旺(早稲田大)が3度目となる決勝戦で明治大の中平慎吾/米澤要を突き放し、悲願の初優勝を遂げた。
「やっと勝った」(松本)、「ホッとしています」(長尾)という言葉には、日本一にならずに終わりたくなかったという4生年の意地がこもっていた。
ヤマ場は準決勝。西日本の大応援団をバックにした阪本崚/飯田脩三(関西大)の勢いに押され、瀬戸際の2-4まで追い詰められた。しかし、「ここまで来たら自分たちのプレーに徹しよう」という2人の冷静さが徐々に流れを引き戻し、逆転に成功。決勝戦は、中平/米澤にチャンスを与えず、歓喜の瞬間を迎えた。
今年はベスト16のうち早稲田勢が6ペアを占めた。8強決めでは3位の水木瑠/白井雅之が地力のある因京将/内本隆文を最終ゲームで下すなどの激しい同士討ちもあった。白井は、「試合中も水木とたくさん話し、作戦を立てられたことが結果につながった」と語り、1年の水木は「偉大な先輩たちに勝ててうれしい」と喜びを口にした。日頃から部内に厳しい切磋琢磨があることも、早稲田大の団体戦、ダブルスの優勝につながっていた。
■男子ダブルス結果
▼決勝
長尾景陽/松本倫旺(早稲田大)⑤ー1中平慎吾/米澤要(明治大)
▼準決勝
長尾景陽/松本倫旺(早稲田大)⑤ー4阪本崚/飯田脩三(関西大)
中平慎吾/米澤要(明治大) ⑤−1水木瑠/白井雅之(早稲田大)
取材◎鈴木快美 写真◎矢野寿明