【JOC杯】2年前のリベンジで初タイトル・U-17女子シングルス優勝の岩倉彩佳「優勝を狙っていた」
1日目(シングルス):JOC杯ジュニアオリンピックカップ・第26回全日本ジュニア選手権大会◎9/21,22広島翔洋テニスコート
アンダー世代のトップ選手が集い、男女のカテゴリー別にダブルスとシングルスで頂点を争う『JOC杯ジュニアオリンピックカップ・第26回全日本ジュニア選手権大会』が、9月21日に広島県広島市の広島翔洋テニスコートで開幕した。U-20(20歳以下)、U-17(17歳以下・中3~高2)、U-14(14歳以下・~中2)で、全国大会の上位選手および日本連盟推薦選手がエントリー。初日は男女各カテゴリーのシングルスが行われた。
2年前と昨年、シングルスで激突
台風接近に伴って予定されていた予選リーグが行われず、最初からトーナメントで争われたシングルス。U-17女子の決勝は、岩倉彩佳(大分・明豊高)と濱島怜奈(広島・修大附ひろしま協創高)の顔合わせとなった。
両者は中学時代の2017年、都道府県全中個人戦シングルスの決勝で対戦しており、このときはG0-3から鮮やかにまくった濱島が勝利。昨年の国体2回戦で大分県と広島県が対戦したときもシングルスで激突し、このときは岩倉が勝っていた。それぞれに雪辱を期した一戦で、勝ったのは岩倉。自身初の日本一に輝いた勝者に試合後、話を聞いた。
「先輩の顔を見たら落ち着いた」
――今日の調子はどうでしたか?
岩倉 すごく良かったです。カットサービスのレシーブが一番の苦手で、(カットサービスをする濱島との決勝は)最初はミスばかりでしたが、最後のゲームではうまく対応できました。
――2年前の都道府県全中ではG3-0からの逆転負け。今日もG2-0からG2-2に追い上げられました。当時を思い出したのでは?
岩倉 G2-0の第3ゲームも3-1にしたのですが、そこで欲が出て、慌ててしまいました。G2-2になって流れが相手に行ったときに「これ、2年前と一緒じゃん」と思って。でも、スタンドにいた先輩(※今夏のインハイ個人戦で8強入りした際にペアを組んでいた古田絢愛。この日はU-20女子シングルスで4強入り)の顔を見たら落ち着いて、切り替えることができました。
――インハイ後、どのくらいシングルスをプレーしましたか?
岩倉 国体(大分県選抜)ではシングルスなので、ブロック予選でプレーしました。今日は優勝を狙っていて、周りの人にも「優勝に向けて頑張ってね」と、すごく応援してもらっていて。その期待に応えようという思いで頑張ることができました。日本一は初めてですが、まだ実感が湧かないです。
――昨年は国体で濱島選手とシングルスで対戦し、勝っています(チームは敗退)。
岩倉 国体で勝っているので、リベンジの気持ちで向かってこられると思っていました。でも自分も2年前に決勝で負けているので、そのリベンジをしようという気持ちで試合に入りました。
――国体のシングルスでは、どんなプレーを見せたいですか?
岩倉 チームが盛り上がるように、絶対に自分で一本を取りたい。ダブルスが3年生の2ペアで、自分が2年生なので、3年生に恩返しをしたいです!
取材・文◎石倉利英 写真◎井出秀人