アンダー世代のトップ選手が集い、男女のカテゴリー別にダブルスとシングルスで頂点を争う『JOC杯ジュニアオリンピックカップ・第26回全日本ジュニア選手権大会』が、広島県広島市の広島翔洋テニスコートで行われた。U-20(20歳以下)、U-17(17歳以下・中3~高2)、U-14(14歳以下・~中2)で、全国大会の上位選手および日本連盟推薦選手がエントリー。2日目の22日は男女各カテゴリーのダブルスが行われた。
好連係でタイトルを獲得
JOC杯のダブルスは、全国大会の上位進出ペアだけでなく、学校の枠を超えた『越境ペア』が見られるもの魅力の一つ。その中で力を発揮したのが、U-17女子ダブルスに出場した濱島怜奈(広島・修大附ひろしま協創高)と生井沢日向子(和歌山・和歌山信愛高)のペアだった。
過去に組んだ経験はわずかしかなかったが、力強いストロークを繰り出す濱島と、積極的に取りに出る生井沢の好連係でタイトルを獲得。慣れない状況でも持てる力を発揮した2人に試合後、話を聞いた。
「1ゲーム目に自分を見せていく」(生井沢)
――2人は過去にペアを組んだことがありましたか?
濱島 合宿で組んだかな?
生井沢 アンダーの合宿で…1回だけ組んだことがあるよね?
――今日はどんなことを意識してプレーしましたか?
濱島 自分で決めようと思わず、しっかりコースに打ち分けて、上がってきたボールを生井沢さんに決めてもらえるようにプレーしました。ミスをせず、しっかりコースに打てるように。
生井沢 濱島さんが打ったボールを確実にボレー、スマッシュで決めることと、2人で一本のプレーを楽しむことです。5ゲームマッチなので、1ゲーム目に自分を見せていくことで、相手にプレッシャーを与えることも考えていました。
――積極的にコミュニケーションを取りましたか?
濱島 準決勝の前には「楽しんで頑張ろう!」と話し合っていました。
――濱島さんは昨日のシングルスで準優勝だった悔しさがあったのでは?
濱島 そうですね。悔しかったので、それを晴らしたいと思っていました。
――今日はペアを組みましたが、今後は対戦する可能性もありますね。
濱島 十分にあるよね?
生井沢 練習試合もあるから。
濱島 そうだね! 練習試合もやってるもんね!
取材・文◎石倉利英 写真◎井出秀人