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【国体】すべての悔しさを晴らす4連覇! 少年女子・東京都選抜の佐古香織/西東彩菜「応援してくれる仲間が力になった」

最高の笑顔を見せる佐古(右)/西東。全4試合に1番で出て、決勝では接戦をモノにした

 第74回国民体育大会『いきいき茨城ゆめ国体2019』のソフトテニス競技は10月2日、北茨城市磯原地区公園テニスコートで少年男子・女子の2日目を実施。少年女子は文大杉並高単独の東京都が4年連続6回目の優勝を果たした。

決勝は苦戦も逆転勝利

 昇陽高単独の大阪府との決勝、東京都の1番ダブルスで出たのは佐古香織/西東彩菜だった。2人は今夏のインハイで、個人戦は決勝で鈴木理奈/白﨑ひかるとの同士討ちに敗れて準優勝。団体戦も準決勝で三重高(三重)に敗れ、2つの悔しさをかみ締めることとなった。
 
 文大杉並高は今年、春の選抜も決勝で就実高(岡山)に敗れており、国体は団体戦でタイトルを取れる最後のチャンス。佐古/西東は香川県との1回戦、北海道との準々決勝、宮城県との準決勝と、すべて1番で出て0勝利と、素晴らしいプレーでチームを引っ張ったが、決勝は相手の2年生ペア、藤井七海/根岸楓英奈に苦しめられた。第1Gを奪われると、その後も常に先行され、G2-3とされる。それでも粘ってファイナルに持ち込むと、これを⑦-3で取って最初の勝利をつかんだ。

 東京都はその後、2番シングルスの小松﨑茉代が敗れたものの、3番ダブルスの鈴木/白﨑が勝ち、見事に4連覇を達成。すべての悔しさを晴らすタイトルを勝ち取り、喜びの涙と笑顔が交錯した2人に試合後、話を聞いた。

「3番がやってくれると思っていた」(西東)

――決勝は先行される苦しい展開でした。

佐古 自分たちが負けて2番に回ったら、2番にプレッシャーがかかってしまう。高校最後の大会だったので、「最後は楽しもう」と話し合って、どんなに苦しくても絶対にあきらめないことだけを意識していました。

西東 苦しいゲームもたくさんありました。でも自分たちには応援してくれる仲間がたくさんいたので、力になりました。

――インハイは個人戦で準優勝。決勝の後に「みんなで喜びたい」と話していた団体戦も3位でした。西東さんは主将として、国体に向けてどのように気持ちを高めていきましたか?

西東 選抜とインハイで悔しい思いをしてきて、国体は自分たちにとって最後のタイトル。仲間のために、という意識を全員が持って戦うことを意識していました。

――佐古さんは高校で団体戦のタイトルは初めてになります。

佐古 自分がメンバーに入って日本一になったことがなかったので、国体は絶対に取りたいと思っていました。

――3番ダブルスが戦っているときは、ひたすら祈っていましたね。

佐古 はい。でも信じていました。

西東 やってくれると思っていたので。

佐古 チームのみんなで「国体は勝とう」と言っていたので。

西東 みんなでミーティングをして「日本一になりたいね」と話し合っていました。最高です!

取材・文◎石倉利英 写真◎井出秀人、石倉利英

鋭いストロークが光った佐古

主将としてもチームを引っ張った西東

武元望美監督も一緒に、4連覇の『4』で日本一の笑顔!

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