9月29日より開催されている、いきいき茨城ゆめ国体2019ソフトテニス競技。大会4日目は少年男女の準決勝、決勝が行われ、男子は奈良県、女子は東京都が優勝した。
男子は尽誠学園と高田商業単独の香川県と奈良県が決勝に進出した。香川はインターハイ決勝で戦った木更津総合の千葉県との3番勝負を逆転で制し、奈良は群馬県をG②-0で破って、3冠最後の舞台に臨んだ。
奈良は決勝戦の1番に山本大陸/西田駿人を起用。一方、香川は2番のシングルスに白川雄己を決めたことで、前衛同士の松原幹/石川峻伍が1番に登場する。試合は松原、石川の長所も出たが、終始主導権を握った山本ペアが2で勝利。そして、大会中シングルスに固定された奈良の前田拓夢が戦い方のうまさで香川の白川を1で破り、歓喜のときを迎えた。
通常、奈良は2年生も含めたメンバー編成になるが、今回は3年生だけで国体の地に向かうことに。インターハイで団体・個人とも優勝を手にできなかった選手たちも意地を見せたかった。初日は苦しい試合もあったが、最終日は快勝で終えた。
「インターハイで悔しい思いをしたので、国体には挑戦者として来ました。(夏から)ここまでが長かったというのが実感です。試合では緊張もありましたが、1本1本集中して、いい形で取ろうと思うようになってから、上手く機能しました」と奈良のキャプテンの池口季将。ホッとした表情も印象的だった。
少年女子決勝は、準決勝で宮城県を②-0で下した文大杉並高単独の東京都と、大分県を3番勝負の末に下した昇陽高単独の大阪府が対戦。1番ダブルスはインハイ個人戦3位の東京都・佐古香織/西東彩菜が、大阪府の藤井七海/根岸楓英奈に苦戦しながらも、ファイナルの末に逆転勝ちして先勝。しかし2番シングルスは大阪府の1年生、青松淑佳が、東京都の小松﨑茉代をG④-2で破り、優勝の行方は3番勝負にもつれ込んだ。
3番勝負はインハイ個人戦優勝の東京都・鈴木理奈/白﨑ひかるが、大阪府の寺川愛美/岡田麻那を先行する展開。寺川ペアもG0-2で迎えた第3Gで3-0とリードしたが、このゲームを逆転で取った鈴木組が0で勝ちきり、東京都が4年連続6回目の優勝を飾った。
▼男子決勝
奈良県②-0香川県
山本大陸/西田駿人④-2松原幹/石川峻伍
前田拓夢④-1白川雄己
中別府凌/池口季将 - 米川結翔/大辻伸彬
優勝:奈良県
2位:香川県
3位:千葉県
4位:群馬県
▼女子決勝
東京都②-1大阪府
佐古香織/西東彩菜④-3藤井七海/根岸楓英奈
小松﨑茉代2-④青松淑佳
鈴木理奈/白﨑ひかる④-0寺川愛美/岡田麻那
優勝:東京都
2位:大阪府
3位:宮城県
4位:大分県
取材・文◎福田達、石倉利英 写真◎井出秀人