10月19日、全日本選手権2日目。この日目を引いたトピックスを紹介する。
元ペア対決の行方は……
上岡俊介/三輪惇平(同志社大)はこの日の最終戦、16強を懸けて船水雄太/広岡宙(NTT西日本)と対戦。G4−2と船水/広岡が一時リードするが、ここから上岡/三輪はファイナルに追いつくと、最後は⑦-5で勝利を決めた。
「なんというか、やっぱり広岡なのでお互い意識しますし、やるからには、と思っていた」と上岡。
上岡/広岡は上宮高時代のペアで、2年前の全日本選手権(群馬)では高校生にして4強入り。卒業し実業団の一員となった広岡は昨年も4強入りを果たしたが(村田匠/)、上岡は16強だった(/三輪)。
意識する相手に「簡単にG2-4までいって」と先手を取られ「無理かなと思ったんですけど、G3ー4になり、押しきったらいけるかなと。そこからもう一回スイッチを切り替えました」(上岡)と、最後は集中を高めて白星を引き寄せた。
一昨年、元ペアと達成したベスト4。今大会、この自己最高を更新したい。10月20日の初戦は、高田商業高校の山本/池口だ。
高校1年ペア・躍動!
高校1年生ペアが奮闘を見せた。三重高の仲川晴智/近藤拓空。大人と並ぶと若さが際立つ高1ペアが、厚木市役所の石川/岩﨑、マツダの西川/中原と実業団選手を次々撃破し、ヨネックス・桂/髙月と16強決めで対戦。果敢に攻めて、G4ー1までリードを奪った。
ただ桂/髙月も簡単には試合を渡さずじりじりと挽回しファイナルへ。ファイナルも4-3、4-4と競り合い、6-4で桂がマッチを握る。しかし仲川/近藤もあきらめず、6-5、6-6と追いつく。最後は⑧-6で、社会人の経験値を見せた桂/髙月が勝利をモノにしたが、「危なかった、うまかった」(髙月)と、日本代表経験もあるペアを焦らせた。
よく声が出ていた後衛の仲川は桂と同じサウスポー。「正直、最初は勝てるとは思っていなかったので、桂さんを見て学ぼうと思って、自分のできることをやろうと」と振り返った。前衛の近藤は「あれだけリードできて、勝てるかなと思って、そこで負けてしまったのですごく悔しい」と肩を落とした。
あと一歩で金星だっただけに悔しさは残るだろうが、今後が楽しみになる戦いぶりだった。