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【アゼリアカップ】男子は高田商業が3年ぶり10回目、女子は修大ひろしま協創が6年ぶり2回目のV

女子で6年ぶりの優勝となった修大ひろしま協創

 毎年恒例の第33回高松アゼリアカップ・高校選抜国際大会が、2月8日と9日に香川県の高松市総合体育館で行なわれた。3月末に開催される全日本高校選抜の前哨戦と位置付けられる、伝統のインドア大会。各地区の選抜出場校など男女18チームずつが参加し、ハイレベルの攻防が繰り広げられた。

決勝は男女とも3番勝負に

 男女とも初日に1、2回戦、2日目に準決勝以降を消化する日程で争われた。男子は昨年に地元で今大会初優勝を果たし、インハイ団体戦も制している尽誠学園(香川)が順当に勝ち上がったものの、準決勝で能登(石川)に3番勝負の末に敗れて敗退。逆のヤマからは、昨年の全国高校選抜&国体2冠の高田商業(奈良)が、初戦の2回戦から神辺旭(広島)、三重高(三重)、上宮(大阪)をすべて0で下して勝ち上がった。

 決勝は、1番で能登の端山羅行/寺本隼が、ファイナルの激闘を制して先勝。だが高田商業も2番の矢野颯人/永江孝二郎が勝利をつかむと、幡谷康平/桑山信が3番勝負を制して逆転、3年ぶり10回目の優勝を果たした。紙森隆弘監督は「あまり良いテニスではなかった」と評しつつ、連覇が懸かる全日本高校選抜に向けて「課題がたくさん出たので、もう少しレベルを上げて臨みたい」と今後を見据えていた。

高田商業の2番で活躍した矢野颯人(左)/永江考二郎

男子で3年ぶりの優勝となった高田商業

男子準優勝の能登

 

 同じ日程で争われた女子は、昨年の今大会を制し、私学選抜、全日本高校選抜と合わせて『インドア3冠』を達成した就実(岡山)を、岡崎城西(愛知)が準々決勝で撃破。勢いに乗り、準決勝では昇陽(大阪)を下して決勝まで勝ち上がった。逆のヤマでは修大ひろしま協創(広島)が、準決勝で京都光華(京都)を下して2年連続の決勝に駒を進めた。

 決勝は、1番は岡崎城西の澤井友杏/松井菜摘が勝利したものの、2番は修大ひろしま協創の濱島怜奈/内潟侑杏が勝って3番勝負へ。ここで修大ひろしま協創は浅見今日子/森川愛月が0で勝ちきり、準優勝に終わった昨年の雪辱を果たすとともに、旧校名の鈴峯女子として優勝した2014年以来、6年ぶり2回目の頂点に立った。新本弘司監督は「選手たちも、全日本高校選抜へのイメージができたのではないか」と語り、春の大一番に向けた幸先の良いスタートを喜んでいた。

決勝で3番勝負を制した修大ひろしま協創の浅見今日子(左)/森川愛月

女子準優勝の岡崎城西

取材・文◎石倉利英 写真◎山田次郎

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