10月31日から11月1日の2日間、クラブチーム日本一を決める『全日本クラブ選手権大会』が、千葉県白子町テニスコートで開催された。男子はKEI SPORTSが初優勝、女子は杉並文化クラブが10年ぶりの頂点に立った。
男子は、昨年ベスト16で涙を飲んだKEI SPORTSがリベンジを果たした。元ヨネックスでナショナルチーム経験者の森田祐哉や全日本U-20経験のある工藤浩輔など、実力のある選手が所属するKEI SPORTSは、初日の予選リーグを全勝で1位通過。翌日の1位トーナメントでも、初戦のG.Eggs戦こそ3番までもつれたが、以降は0で勝ち星を重ねて決勝進出を果たす。
松葉クラブBとの決勝戦は、時間の都合により3面展開となったが、KEI SPORTSは2番の高橋衛司/大津悠平が0で勝利すると、1番の森田/田中建も攻めの姿勢を崩さずG④−1で勝利。
今大会2回目の参加ながら、見事にクラブチームNo.1の称号を手にしたKEI SPORTS。チームを率いている石森慶哉氏は「去年は優勝チームに負けて、賞状ももらわないで帰ることになったので、めっちゃうれしいです」と喜びを噛みしめていた。
一方女子は、杉並文化クラブが地力の高さを見せつけた。初日の予選リーグで優勝経験のあるヨネックスと同ブロックになった杉並文化クラブだが、3戦全勝で1位トーナメント進出を決める。すると、翌日は市川ソフトテニスクラブを初戦で退け、準決勝では昨年の覇者・桜倶楽部Aを撃破して決勝へと駒を進めた。
初の決勝進出となったせせらぎクラブとの決勝戦は2面展開で進行。両者が1勝ずつを奪い合い、迎えた3番では柏木愛莉/花園志帆が赤澤恵美子/中村悠賀を0と圧倒。チームは第17回大会以来となる久しぶりの頂点で歓喜に沸いた。
杉並文化クラブの矢崎美穂監督は「大会を開いてくださった関係者のみなさんに感謝しています。前回の優勝したときとはメンバーが変わっていますから、優勝できたのは日々の練習のたまものだと思っています」と笑顔で話した。