【日本リーグ入替戦】初日は男子・宇部興産、女子・アドマテックスが2勝で終え、首位に
日本リーグ入替戦◎12/26、27 広島県エフピコアリーナふくやま
12月中旬の日本リーグ7~8位と、11月の実業団リーグ1~3位の合計5チームによる日本リーグ入替戦。今季から舞台は、愛知県・名古屋市から広島県・福山市に移った。2日間の総当たり戦で決定した1、2位は来季、日本リーグで戦う。初日の12月26日は、男子が日本リーグ8位の宇部興産、女子は同8位のアドマテックスが無傷の2勝で、残留に向けアドバンテージをとった。
男子は、5チーム中、4チームがナショナルメンバーを擁する、近年まれにみるハイレベルな戦いに。そんななか、唯一、ナショナル不在の宇部興産が、無敗で初日を終えた。シングルスの荒尾大輔、河村侑哉/越智大輔が得点源になり、実業団リーグから上がってきた東京ガス(実業団リーグ3位)、日本信号(実業団リーグ2位)を➁-1で退けた形だ。
宇部興産の川村達郎監督は、「リーグ戦はどんなことがあるか分からない。先を見ず、一戦一戦、目の前のことをやるだけです」と、気を引き締めている。2日目、宇部興産は、最初に当たる和歌山県庁に勝てば、日本リーグ残留に大きく前進する。
他は、東邦ガス(日本リーグ7位)、日本信号、東京ガスが1勝で並んだ。いずれにも優勝の可能性が残る状況だ。
日本信号の本田恵一監督は、「今春、長尾景陽、土井達人が入社し、選手たちの日本リーグで戦いたい気持ちは高まっている。初めての入替戦だが押しきりたい」と気を吐いている。初戦では、実業団リーグ決勝で和歌山県庁に敗れたリベンジを果たしている。
東京ガスの神保正和監督は、「入替戦は甘くないですね。2勝したかった。でも、日本リーグ昇格の可能性を残せたのはよかったです」と振り返り、「明日は、ゲーム数で順位が変わる可能性もあるので、勝ち方にもこだわりたい」と、力を込めていた。
この東京ガスは、第2戦で宇部興産には1-➁で敗れたが、初戦の東邦ガスには、G④-3で勝利している。神保監督は、「公式戦で初めて東邦ガスに勝てた」と笑顔。初戦で安藤優作/山本貴大が、小栗元貴/安藤圭祐をG④-3で下す殊勲で、よい流れをつくったことが大きかった。
日本信号、東京ガスは、日本リーグに昇格すれば、初参戦。和歌山県庁は、あと1敗すれば、日本リーグ昇格は消え、苦しい状況となっている。
女子はアドマテックスが2勝
女子は、アドマテックスが、アキム(実業団リーグ3位)、ベスト(実業団リーグ2位)とのすべての試合を1ゲーム以下で押さえて頭ひとつ抜けた強さを見せつけた。
アドマテックスは、日本リーグで昨年優勝のヨネックスに勝つなど、地力があるところを見せたが、惜敗が続き、2勝に留まっている。不振だった理由を加藤丈博監督は、「挑戦者の気持ちに欠けていたからだと思います」と語り、「ここには気持ちをリセットしてやってきたので、明日は優勝します」と宣言していた。
アドマテックスは、チームサニーブリーズ(実業団リーグ1位)と、日本リーグで敗れた城山観光(日本リーグ7位)との対戦が残る。
1勝で並んでいるのは、チームサニーブリーズ、城山観光、ベストだ。
チームサニーブリーズの阪本唯主将は、「勝ちたかったベスト戦は落としましたが、城山観光にはいい内容で勝てました。チームみんなの日本リーグに昇格したい気持ちは強いので、最後まで頑張ります」と、高みを見ていた。
城山観光は2年連続の残留、ベストは2年ぶり、アキムは3年ぶり昇格を目指す。
なお、今季よりすべての試合が日本連盟のホームページでライブ配信されている。