昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となる全日本高校選抜大会が、3月28日に愛知県名古屋市の日本ガイシスポーツプラザで開幕。男女各36チームが春の日本一を懸けて激闘を繰り広げている。
2年生1人、1年生5人でエントリー
東北3位で2年連続16回目の出場(中止となった昨年の大会を含む)となった山形城北は、全6人の部員でエントリー。キャプテンの鈴木百花が唯一の2年生で、残る5人は1年生という若いチームだ。
和歌山信愛(和歌山)との1回戦、鈴木は工藤穂乃花と1番で出場したものの、G1-1から3Gを連取されて1で敗れた。2番の柴田明/新田美津希、3番の佐藤愛月/大和かのんも敗れ、初戦敗退。ほとんど練習試合もできない状態で臨んだという大会を、鈴木和史監督は「いろいろ対策もしてきましたが、最後は力の差が出たと感じています」と振り返った。
次の目標は、2014年以来となるインターハイ団体戦出場。山形には、今回の選抜にも東北2位で出場している羽黒というライバルがいるが、全国の舞台で味わった悔しさが糧になるだろう。貴重な経験を積んだ鈴木/工藤ペアに話を聞いた。
「いろいろなところが足りない」(工藤)
――このチームでの初の全国大会でした。
鈴木 緊張もありましたが、いままで練習してきたことを出せるように、2人で頑張りました。
工藤 高校の全国大会は初めてなので、緊張しました。でも思いきってやって、東北大会よりも動けていたような気がします。
――鈴木さんはチーム唯一の2年生ですね。
鈴木 去年1年生が入ってきて、後輩がたくさんできてうれしい反面、きついこともあります。頼れる同級生がいないので、自分一人の判断で全員を動かすのが大変です。
工藤 頼もしいです。キャプテンは一人で大変だと思うのですが、みんなをまとめて、こうやっていこう、といったことを、きちんと言えるところがすごいと思います。
――インターハイ予選に向けて、どのような課題を感じましたか。
鈴木 練習での緊張感が足りないと思います。雰囲気も、悪いわけではないですが、良くもない。技術だけではなく、精神面や雰囲気も大事にしながら練習していきたいです。
工藤 やらなければいけないと感じたことは…全部です。いろいろなことが足りないと思います。
――インターハイ予選では、羽黒が強力なライバルになりますね。
鈴木 今大会の経験をバネに、もっと練習して、羽黒に勝ってインターハイの団体戦に出場します。頑張ります!