全日本高校選抜大会2日目、女子2回戦では近畿3位の姫路商業(兵庫)が中国1位の就実(岡山)に挑戦。1-②で惜敗したものの、大将の八木渚/柴原佳依が1番をG④-0で制し、3番の前田美羽/石原愛菜もG2-0とリードするなど健闘を見せた。前田健輔監督に、今大会を振り返ってもらった。
(大会のまとめはこちら)
日頃からカウントを考えながら練習できたら
――あと一歩という惜しいゲームでした。
「子どもたちはよく頑張ったと思います。ただ、チャンスがあっただけに、そのチャンスをつかみきれなかったというか、大事なところでこちらが先にミスをしてしまった。そこで勝負できなかったのが、敗因ですね」
――3番のG2-0で迎えた第3ゲーム、2-1と先行しながら取りきれなかったのが痛かった。
「そうですね。あそこを取っていたらだいぶ違っていたと思います。それを取りきれなかったのは、技術もそうですけどやっぱり経験もあるかな、と感じます」
――それでも、就実に対しここまでのゲームができた。
「泥臭くできたのは、よく頑張ったと思いますね。ウチは向かっていくだけだったので。昨日、(1回戦の焼津戦を)苦しみながらも抜けきれて、なんとか今日も、と思っていましたけど、シード校は甘くなかったですね。展開としては、大将の八木/柴原が1番で勝って、3番が前田/石原キャプテンのペアという、ウチとしては狙い通りの展開でした」
――実際にやってみて、全国トップクラスとの距離感が分かったのでは?
「そこはつかめました。夏にもう一回、兵庫県をきっちり勝ち抜いて、全国でリベンジできたらと思います」
――この大会を振り返っての感想を聞かせてください。
「コロナ禍で調整が非常に難しかったのは事実です。ただ、直前に多治見西さんや白鷗大足利さん、修大協創さん、岩国商業さん、京都光華さん、昇陽さんなどいろんなチームに相手をしてもらって、やっと上がってきたかな、という状態でこの大会に入れた。そこはよかったなと思います」
――監督から見て、今年はどんなチームだと感じていらっしゃいますか。
「個性豊かで、すごく前向きな選手ばかり。いいチームです。(ここから先に)いける可能性はあったと思います」
――この先に進むために必要なものは。
「日頃からしっかりカウントを考えながら練習ができたら、もっと変わるかなと。後衛が主体のチームなので、押したり引いたりの駆け引きできるようになると思います」