昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となる全日本高校選抜大会が、3月28日に愛知県名古屋市の日本ガイシスポーツプラザで開幕。男女各36チームが春の日本一を懸けて激闘を繰り広げている。
「1年生ならではの思いきったプレーができる」(宮本)
29日の全日本高校選抜大会2日目は男女の2、3回戦が行われ、準々決勝進出校が続々と決定している。2019年夏のインハイ王者・尽誠学園(香川)は、初戦で鹿児島(鹿児島)に③-0、2戦目は学法石川(福島)に②-0と快勝して、順当にベスト8入り。2試合とも1番で出場しチームを勢いづけた宮本颯人/黒坂卓矢の1年生ペアに話を聞いた。
――まずは2連勝でベスト8を決めた感想から聞かせてください。
宮本 立ち上がりをすごく意識していて、何から入るかしっかり決めるために、2人でよく話し合ってできた試合でした。明日も、今日のような入りをできればと思います。
黒坂 高校に入って初めての全国大会なので、すごく緊張しました。その中で、2人で元気を出してやれたので、よかったと思います。
――自分たちの出来についてはいかがですか。
黒坂 もうちょっとできたかなと思います。ロブの展開が多かったので、初球の一本目を叩くとかできたかな、と。
宮本 1試合目にゲームカウント3-0までいったのに、そこを4-0で押さえられなかったのは、自分たちの隙だと思います。3-0からもう一段ギアを上げていけたらよかったと感じました。
――とはいえ、1年生ながら1番に起用され、2連勝でチームに勢いをもたらしました。
宮本 全国的に見ても自分たちは元気があるペアだとずっと言われていて。そういう面でチームに流れを持ってくることは、常に意識しています。
黒坂 4-0で締めて、次のペアにいいバトンを渡すのが自分たちの役割。明日はよりそこを意識していきたいです。
――高校生になって初めての全国大会。中学までとは違いますか。
黒坂 全然違います。雰囲気も違いますし、みんなメッチャ走るので、すごくワクワクします。
宮本 緊張感があります。でも自分たちは、1年生ならではの思いきったプレーができる。自分もワクワクしています。
――日本ガイシスポーツプラザは特徴あるコートと言われますが、やってみた感触はいかがですか。
黒坂 普通の体育館と天井の高さが違うのでラリーが続くし、コートが固くバウンドしてから伸びる。カット返球などが難しいです。
宮本 照明がすごく明るいですし、普通の体育館みたいな板目がないので、ボールの変化は板目のコートに比べて少ない感じです。ただ、ボールが伸びてくる。特に新球になるとより伸びるので、その対応が難しいと感じます。
――いい形で初日を終えて、明日からはいよいよ準々決勝です。
宮本 明日はもっと試合のレベルが高くなるし、次がひとつの壁だと思っています。そこで自分たちがギアを上げていければ、尽誠学園の流れになると思う。自分たちでチームに流れを持ってきたいです。
黒坂 明日優勝が決まりますが、3冠の1冠目として、気合を入れて優勝を狙いたいです。