【高校選抜・2日目】悔しさも充実感も味わった2年越しの夢舞台。高嶺心萌/平得倖菜(八重山)「今後の人生につなげていきたい」
第46回全日本高校選抜大会◎3/28-30 愛知県名古屋市・日本ガイシスポーツプラザ
昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となる全日本高校選抜大会。愛知県名古屋市の日本ガイシスポーツプラザで行なわれており、3月29日の2日目を終えて男女のベスト8が出そろった。
「浮足立ったまま、終わった感じ」
2日目はシード校をはじめ、初日に試合がなかったチームが続々と登場。そのうちの一つ、八重山(沖縄)は2回戦で記念すべき『全国デビュー』を飾った。
昨年、選抜初出場を決めていたものの、大会が中止に。インターハイ団体戦は出場したことがなく、初の全国大会となっていたはずが、思わぬ壁に阻まれたが、今年も出場を決め、2年越しに全国の舞台に立った。
しかし、岡崎城西(愛知)との戦いは苦しい展開となった。1番の高嶺心萌/平得倖菜が0で敗れると、2番の加那原里奈/仲本こころも0で敗れ、一矢報いたかった3番の岡田茉里那/平得晶子も1で敗れて敗退。高嶺享史監督は「完全に浮き足立ったまま、終わった感じです。スイッチが入るのと、慣れるのが遅かった」と振り返った。
選手たちも悔しさを隠せなかったが、一方で、あこがれの舞台に立った喜びをかみ締めてもいる。話を聞いた高嶺/平得ペアの言葉からも、充実感と今後への意欲が伝わってきた。
「もう一度、全国の舞台に」
――2年越しで実現した選抜でのプレーでした。
高峰 自分のプレーを出す前にやられてしまって、少し悔いが残っています。
平得 緊張なのか、よく分からないのですが、練習のときよりも打てなくて、焦ってしまいました。
――どんなプレーを見せようと練習してきましたか。
高嶺 はじける感じで元気良く、笑顔で、という自分たちのプレーをしたいと思っていました。岡崎城西対策では、カットを取る練習などをして、あとは自分のプレーを磨いてきました。
平得 後衛がすごく走ってくれるので、不意に来るサイドのボールへの守りを重点的に練習しました。ほかには、レシーブでカットが来るだろうと思っていたので、左カットも右カットも対策をしました。
――高嶺さんは1年生のときにインターハイの個人戦に出場しています。
高嶺 個人戦では前衛をやっています。当時は先輩と組んでいて、いまも加那原と組んでいるのですが、前衛のときは、後衛が打ってくれて、自分がスマッシュを決める感じです。でも自分が後衛になると打てなくなって、弱いところが出てしまうので、インハイに向けて、後衛としての力をつけていきたいです。
――インハイの団体戦初出場はチームの大きな目標です。実現するために、どんなところを高めていきたいですか。
平得 足が動いていないので、守備能力を高めるために、もっと足を動かせるようにしたいです。守るだけではないプレーができるように、精度を高めることも必要だと思います。
高嶺 新しく1年生も入ってきます。自分たちにとっては高校生活最後の大会なので、インハイでもう一度、全国の舞台に立ち、次こそは八重高(やえこう)らしいプレーを見せたいです。
――初めての日本ガイシスポーツプラザの印象は?
高嶺 みんなにとっての夢舞台だったので、負けた後も青いコートを足でグリグリやって(感触を味わって)いました(笑)。負けましたが、ここに来ることができるのは、全国の限られた高校生だけ。良い経験にして、ソフトテニスだけでなく、今後の人生につなげていきたいです!
2019年実施(2018年度)全日本高校選抜大会
男子結果>>優勝:高田商業(奈良)(2年ぶり12回目)
女子結果>>優勝:就実(岡山)(13年ぶり4回目)
2020年(2019年度)全日本高校選抜・中止→関連記事