昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となる全日本高校選抜大会が、3月28日に愛知県名古屋市の日本ガイシスポーツプラザで開幕。男女各36チームが春の日本一を懸けて激闘を繰り広げている。
春の高校王者を決める全日本高校選抜大会は30日に準々決勝から決勝までが行われ、東北(宮城)が男女ともに優勝を果たした。
男子の東北は準々決勝で能登(石川)を②-1、準決勝で尽誠学園(香川)を②-0と退けて勝ち上がった。第1シードの高田商(奈良)を準々決勝で撃破し勢いに乗る三重(三重)との激突となった決勝は、1番こそ高橋拓己/西宮想心が松本椿/前川瞬希に0で敗れたものの、2番の佐藤駿丞/佐藤亜結夢が清水唯冬/朝倉嵩貴をG④-0と一気に押し切ってイーブンに戻す。3番はファイナルにもつれこむ激戦となったが、高橋海斗/中村倖青の平行陣ペアがアグレッシブなテニスで仲川晴智/近藤拓空を振り切り、歓喜の拳を突き上げた。
女子の東北は準々決勝以降すべて3番勝負を制するなど、粘り強さとチーム力を発揮しての優勝となった。準々決勝で京都光華(京都)を破り、準決勝では第1シードの文大杉並(東京)を倒し勝ち上がった和歌山信愛(和歌山)にG④-1、1-④、④-1で勝利。九州3位から快進撃を見せた中村学園女子(福岡)との決勝は、1番の白鳥和/下山香凛が丸目萌/佐々木夏に敗れたが、2番で細田美帆/半田穂乃花が岡田采華/山岡衣織に勝利し1-1に戻す。3番はこの日絶好調の天間美嘉/横山心花が序盤から主導権を握り、武藤日菜/岩田美和にG④-0で快勝。見事に男女アベック優勝を決めた。