【高校選抜・3日目】羽黒、相次ぐ接戦を制し4強に。メンタル強化し夏へ挑む。
第46回全日本高校選抜大会◎3/28-30 愛知県名古屋市・日本ガイシスポーツプラザ
都城商業(宮崎)との3回戦、高崎商業(群馬)との準々決勝と、いずれも3番勝負を競り勝ってベスト4入りした男子の羽黒(山形)。第1シードの高田商業(奈良)を破り勢いに乗る三重(三重)と激突した準決勝も、3番までもつれる熱戦となったが、松本詩生/田村偉月が松本椿/前川瞬希に惜敗し、決勝進出はならなかった。白幡光監督はメンタル面を今大会の課題に挙げ、夏の巻き返しを誓った。
うちはいつもこういう感じ、本当に紙一重というか
――準決勝を振り返っての感想を。
「前衛はよく動いてポイントできたのですが、後衛が思いきって勝負球を入れきることができなかったですね。そこがしっかりできていれば、決勝まで行けたかな、と。ただ、新型コロナウイルスの影響で自分たちがどれくらいできるかわからないなか、ベスト4に入れたのは、よく頑張ったと思います」
――予想どおり、あるいは予想以上の結果でしたか?
「中学時代に都道府県全中で全国3位に入った子たちだったので、ベスト4はひとつの目標でした。そこはなんとかクリアできたのですが、できればあと一歩行ってほしかったな、という思いはあります」
――三重戦は3番ファイナル勝負、惜しい試合でした。
「入れとけばいいのに、力が入ったんでしょうね(※編集部注・最後はダブルフォールト)。普通はダブルフォールトなんてしない子なんですけど。メンタルの部分ですかね。そこをもうちょっと鍛えて、夏に備えたいと思います」
――準々決勝の相手は、中学時代に都道府県全中の準決勝で敗れた群馬県のメンバーがそろう高崎商業で、雪辱を果たしました。
「須田零生、白幡冬馬、佐藤優光、関川結斗の4人がそのときの山形選抜ですね。その雪辱ができたのはよかったと思います」
――どこかが負けても次のペアが頑張ってという形で、②-1での勝利が続きました。
「ウチはいつもこういう感じ(笑)。グチャグチャになりながら、本当に紙一重というか、綱渡りで勝っていくので。準決勝もあと少しだったので、本当に残念です」
――夏に向けて、ここを向上させたいという部分は。
「メンタルをコントロールする技術が必要だと思います。試合で思い通りにいかない経験をして、練習して、また頑張るということを繰り返して強くなる。そういう経験が少なかったのは、コロナの影響を感じる部分ですね。でもそこはお互い様で、そのなかでやるしかなかったので。ベスト4ですから、生徒はよく頑張ったと思います」
――全国的な力関係が見えなかったなか、この大会を経て、距離感や手応えがつかめたのでは。
「そうですね。前衛力はいい感じに来ていると思います。さらに前衛力を高めるのと、あとは後衛が何本でも打ち続ける力をつけていきたいと思います。そういう練習をしてきたのですが、本番になるとやはりプレッシャーがありますね」
2021年 全日本高校選抜 まとめ
2020年(2019年度)全日本高校選抜・中止→関連記事
2019年実施(2018年度)全日本高校選抜大会
男子結果>>優勝:高田商業(奈良)(2年ぶり12回目)
女子結果>>優勝:就実(岡山)(13年ぶり4回目)