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2021.04.01

【春全小】男子は愛知の野田悠貴/塚本光琉、女子は滋賀の野間結菜/越野みずきが優勝。ともに2年前の雪辱果たす

第20回全国小学生大会◎3/30,31 千葉県白子町サニーコート他

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男子優勝は野田悠貴(左)/塚本光琉[朝日S.T.C]

 3月30日(火)、31日(水)の2日間、第20回全国小学生大会が千葉県白子町で開催された。例年、4、5年生がダブルス、6年生がシングルスで優勝者を決めるが、今年は新型コロナウイルスの影響で大会規模を縮小。学年の区別をなくしダブルスの優勝者のみを決め、男子は5年生の野田悠貴/塚本光琉(愛知・朝日S.T.C)、女子は6年生の野間結菜/越野みずき(滋賀・野洲ジュニア)が頂点に駆け上がった。

男子は5年生ペアが初優勝

 2年前、4年生以下の部で2位に留まった野田/塚本にとっては、うれし涙の初優勝になった。「自信はあったけど、自信がないときもありました」と振り返った2人は、身長140㎝&138㎝と、多くの6年生のなかではひときわ小柄だったが、ミスのないしぶといプレーで次々と難敵を退ける。

 決勝トーナメントは、錦見琉生/加藤愁人(岐阜・池田町少年団)との準決勝はファイナルを⑦―4で切り抜けると、決勝戦の前田蒼生/荻谷侑磨(兵庫・姫路ジュニア)には、G④―2で勝利。長身の荻谷がネット前にはだかり、好ボレーに苦しめられるが、ダブル後衛でしっかりと守り抜き、最後までリードを許さなかった。

 2人には、来年も全小での戦いは残るが、将来の夢を尋ねると、「全中での優勝です!」と元気よく答えが返ってきた。朝日S.T.Cの塚本竜生監督は、「次は、2人でシングルスの決勝を戦ってくくれれば」と目を細めていた。

女子は2年前の3位ペアが頂点へ

女子優勝の野間結菜(左)/越野みずき[野洲ジュニアソフトテニスクラブ]

 女子の頂点に輝いた野間結菜/越野みずきは、予選リーグはすべてG④―0のストレート勝ちを収めたが、決勝トーナメントは5試合のうち、2試合がファイナルゲームとなる苦しい戦いを切り抜け、19年3位からのジャンプアップに成功した。

「(初戦の)東郷(ゆいか/奈良・王寺ジュニア)/中條(世蓮/奈良・T.Mクラブ)ペアが一番大変で、準々決勝の馬島(汐里/兵庫・上郡ジュニア)/黒崎(美菜/兵庫・生野ジュニア)ペアに勝つのも大変でした」と2人は振り返る。

 決勝戦は伊藤美咲華/木野友愛(愛知・朝日S.T.C)が相手。伊藤は、本来のペアの廣瀬礼衣が剥離骨折で欠場し、急遽、木野とペアを組んだ形だが、第3シードの千葉美空/林﨑萌々子(東京・稲城ジュニア)をG④―3、前回優勝の村上芹/福地奈津美(群馬・伊勢崎フレンズ)をG④―1で下す殊勲で勝ち上がってきた。

 そんな勢いに乗る伊藤/木野だったが、野間/越野はG④―0の圧勝。野間/越野は、「廣瀬さんに勝って優勝したかったな」と、一目を置くライバルと対戦できないことを残念がっていたが、それでも「お世話になった方々のおかげで優勝できてうれしいです」と笑顔を弾けさせていた。

取材◎鈴木快美 写真◎矢野寿明