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【明日香大会】高田商業Aが能登Aを3−0で下し優勝、インターハイに向けて好発進!

優勝の高田商業A:武市大輝/永江孝二郎、野田楓磨/上通弘夢、野口快/菊山太陽

 3月31日から4月3日にかけて、奈良県の明日香テニスコート他で「ヨネックス杯・旗争奪 全国高等学校ソフトテニス研修奈良・明日香大会」が行われた。コロナ禍の影響で昨年度は中止になり、今大会もチーム数削減、シングルスの中止など、縮小での開催を余儀なくされた。それでも、徹底した感染対策のもと、各地域の強豪校がインターハイに向けスタートをきった。

高田商業が層の厚さを見せる

 全日本高校選抜を終え、インターハイへ向けて第一歩となる今大会。予選上位校が戦うトップトーナメントでは、地元奈良県の高田商業が層の厚さを見せつけた。その中でも準々決勝、準決勝ともに同士討ちを制した高田商業Aが決勝戦で能登Aを3−0で下し、同校として5連覇を達成した。

 昨年9月に紙森隆弘監督が退任。越智敏晃監督の初陣となった全日本高校選抜はベスト8で敗退。「勝たなきゃいけないという気持ちが先行して、本来の実力が出せていなかった」と越智監督は振り返った。高田商業という看板を背負って戦うプレッシャーが、選手たちを苦しめた。第1シードだったが、三重高に1勝もできず準々決勝で姿を消した。

 その反省を生かし挑んだ今大会。高田商業がチーム力を見せつけた。Cチームは岡崎城西Aを下しベスト8、Bチームも準決勝まで進出してAと接戦を繰り広げた。3チームとも決勝トーナメントで他校に負けることはなかった。試合後、永江孝二郎主将は「インターハイに向けて、いいスタートがきれました。下番手との対戦は絶対に勝たなくてはならないし、とても良い刺激になっています。自分たちが勝って後輩に日本一というものを見せたい」と、インターハイにかける思いを口にした。

能登A、夏へつながる準V

 決勝戦こそ敗れたが、今大会で力を見せつけたのは能登高だろう。今シーズンは実力派揃いと注目が集まっていた。米澤真琴監督は「多くの人が『今年の能登は強い』っていうから、選手が勘違いしている(笑)」と話したが、今回の結果にチームとしての力がついてきたことを実感したという。

「AもBも良い結果が出ていて、チームとしては成長していると感じました。一方で、決勝の高田商業さんとは個々の力の差がありました。初対戦で高田商業といい試合ができたのはチーム力の成長なので、インターハイに向けて個人のスキルを高めていきたいですね」と米澤監督。インターハイは石川県開催だけに、地元優勝に向け、さらなる高みを目指す。

2位の能登A:竹田凌/津島青空、辻花陸/松本隼、中村悠峰/宮下武輝

3位の羽黒A:小田切智明/関川結斗、須田零生/白幡冬馬、佐藤優光/田村偉月

3位の高田商業B:團野佑紀/服部真大、橋場柊一郎/安達宣、森川亮介/長根新太

■結果
▼準決勝
高田商業A②―1高田商業B
武市/永江④ー0橋場/安達
野田/上通0-④森川/長根
野口/菊山④ー0團野/服部

能登A③-0羽黒A
竹田/津島④-3(F7-3)佐藤/田村
辻花/松本④-2小田切/関川
中村/宮下④-③(F7-4)須田/白幡

▼決勝
高田商業A③―0能登A
武市/永江④−2中村/宮下
野田/上通④―2辻花/松本
野口/菊山④−3(F7-3)竹田/津島

取材・文◎川村虎大 写真◎松村真行

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