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【ミズノオープン2021最終日】上岡俊介/松本倫旺が初結成で頂点に! 即席ペアとは思えないコンビネーションを発揮し、初の日本代表へ意欲

上岡俊介(右)は昨年準優勝の雪辱を果たした。初ペアに加え、大会前に練習する機会はなかった2人だが、「合う気がする」と上岡は話していた

 4月11日(日)、無観客ライブ配信大会「ミズノオープン2021」の最終日が開催された。今大会は4ペア2リーグに分かれ、上位2ペアが決勝トーナメントに進出する。2日目は予選リーグの残り試合を終え、決勝トーナメントが行われた。そして、決勝戦では上岡俊介/松本倫旺(同志社大/東京ガス)が内本隆文/内田理久(NTT西日本)をG⑤−1で倒し、第2回チャンピオンの栄冠を手にした。

上岡/松本にとって自信になる勝利

「素直にうれしい」試合後、松本は喜びを口にした。「なかなか招待される試合で勝つことができていなかったので、今回の勝利は自信にはなりました」と確かな手応えを感じていた。一昨年、初めてナショナルチームに選出され、攻撃力に磨きがかかった。準決勝では、船水雄太/九島一馬(AAS Management/ミズノ)に対し、序盤からポーチに出て攻めた。

「予選リーグの最後、増田健人/塩嵜弘騎戦で増田さんの球を抑えられず苦戦したので、もう一度攻めていこうと思いました。早い段階から先手、先手でできたのは良かったです」と、松本は船水雄太のコースを潰していった。準決勝をG⑤−1で倒し決勝へ進出した。

 即席ペアでも問題なかった。「一切ペアを組んだことなかったですが、ペアとして合いそうだなという印象はありました。初戦が中本圭哉/鈴木琢巳で、最初はうまくいかなかったですが、G1−3からファイナルまで追いついたときに、お互いに話し合いながら合わせることができました。結果は負けてしまいましたが、その時にペアの息が合ってきたのが、今回の結果につながったと思います」と上岡も振り返った。

 決勝は上宮高の先輩、内本隆文との対戦。JAPAN GP 2020では、決勝戦で内本ペアに敗れているが、リベンジの気持ちは薄かったという。「内本さんとの試合は楽しいです。お互いよく知っているので、内本さんとの駆け引きはとても面白くなります。だから、試合に勝ちたいというより、内本さんと試合をしたいという気持ちが強かった。それが結果につながったと思います」。

 序盤から攻めG3−0となると1ゲームを取られたが流れを引き渡さなかった。最後は、内本がセンターに打ったシュートをバックハンドのカウンターで返しゲームセット。準決勝に続きG⑤−1で相手につけ入るスキを与えなかった。相手の内田も「今日の二人は強すぎた」と白旗を上げた。

 日本代表予選まで1カ月をきった。「サーフェスも変わるので一概には言えませんが、このメンバーの中で結果を残せたのは自信になりました。代表予選も上岡と組むので、狙っていきたい」と松本。上岡も「まだ代表はなったことないので、入りたい。結果を残すと向かって来られるので、跳ね返すくらいの攻めるプレーで、立体的なテニスをしたいと考えています」と意欲を燃やす。即席の若きペアがともに初めての日本代表に向け一歩前進した。

準優勝の内本隆文/内田理久にとっても大きな自信に

★決勝
上岡俊介/松本倫旺 ⑤−1 内本隆文/内田理久
[同志社大/東京ガス]   [NTT西日本] 

★準決勝
内本隆文/内田理久 ⑤−4 村上雄人/長江光一
[NTT西日本]        [NTT西日本]
上岡俊介/松本倫旺 ⑤−1 船水雄太/九島一馬
[同志社大/東京ガス]   [AAS Management/ミズノ]

取材◎川村虎大 写真◎松村真行
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