札幌の丸山公園庭球場にて、第50回ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ2021が始まった。大会3日目はダブルスの決勝トーナメントが行われて、女子は福島希/小林美郷(羽黒)が優勝した。長い試合が多かったが、すべてはね返して頂点まで届いた。
一つ目のポイントは準々決勝の河上真優/椎名萌花(日大藤沢)戦。G0-3とリードされたのを追いつき、さらにファイナルでも先にマッチポイントを許したが、最後は⑨-7とひっくり返した。福島は難しかった試合をこう振り返った。
「我慢しかないけど、攻めないといけない。でも急がないようにしました」と福島。
そして、準決勝の細田美帆/半田穂乃花(東北)にもG1-3とされたが、ファイナルに持ち込んで⑦―5で勝利。同じ東北でよく知る相手だったが、「仕掛けてきたのに対して切り返しがうまくできました。そこでミスがなかったのが良かったです」と福島。そして、小林は「昨日(シングルス)もそうでしたが、楽しみながら、いつも通りで戦いました」と話した。
決勝戦もG0-2から追い掛けたが、フォーメーションを変えながら戦い、G2-2に追いつくと一気に④―2として栄冠を手にした。これからのインターハイに向けて、貴重な経験だった。
◆最終日の結果
▼決勝
福島希/小林美郷(羽黒)④―2大友紅実/原田美結(三重)
▼準決勝
福島希/小林美郷(羽黒)④―3細田美帆/半田穂乃花(東北)
大友紅実/原田美結(三重)④―1五十嵐美結/左近知美(文大杉並)
取材◎福田達 写真◎井出秀人