【インハイ】思いは通じた!男子団体は尽誠学園が2大会連続V。高田商業との接戦を制す
インターハイ2021:男子◎7/29-31 石川県能登町・能都健民テニスコート
7月29日(水)から8月4日(水)にかけて、ソフトテニスのインターハイが男子は石川県鳳珠郡能登町、女子は石川県七尾市で開催。29日は男子団体戦で、48校がトーナメントで優勝を争い、尽誠学園(香川)が優勝した。
2面展開で行われた決勝戦。2番は大将同士が激突した。高田商業の野田楓麿/永江孝二郎が気持ちの入ったテニスで序盤から主導権を握りG3-1とリードしたが、岩﨑絢哉/黒坂卓矢はひるむことなく、打ち返す。この勝負はファイナルにもつれ、岩﨑ペアが⑦―2と勝負を決めた。
「ハイジャパの決勝も自分が打ちきっていれば勝てたという後悔がありました。今回はその面で納得できる内容でした」と岩﨑。気迫のストロークが黒坂の安定感あるネットプレーを引き出すことができた。
そして、準決勝の岡山理大附戦でファイナルの戦いを制してチームを救った中川雄太/宮田智友は、1番に起用されG3-1とリードしながら武市大輝/上通弘夢に追いつかれて再びファイナルへ。ここで宮田がケイレンして治療を受けたが、最後は力を振り絞って勝負を決めると歓喜の輪ができた。
選抜大会準決勝で敗れたとき、松本翔太主将は「前年の先輩たちのためにも勝ちたかった」と大粒の涙を流した。一昨年のインターハイ優勝後、昨年は連覇を目指し取り組んできた先輩たちの姿を近くで見てきただけに、試合がなくなった悔しさを誰よりも理解した。そして、その先輩たちの取り組みを自分たちの財産にするつもりだったが、それを春は生かせなかった。だから、今回やり遂げた主将はうれし涙を流した。
「思い続ければ叶うというか、ホッとしています。今思うのはやはり先輩たちの姿があったから、自分たちもこういうチャンスをいただいた」と松本主将。
主将の心の中では3連覇したぐらいの喜びがわいているのだろう。
▼決勝
尽誠学園②―0高田商業
中川雄太/宮田智友G④―3武市大輝/上通弘夢
岩﨑絢哉/黒坂卓矢G④―3野田楓麿/永江孝二郎