7月29日(水)から8月4日(水)にかけて、ソフトテニスのインターハイが男子は石川県鳳珠郡能登町、女子は石川県七尾市で開催。30日から男子個人戦が始まり、314ペアがトーナメントで優勝を争う。この日は3回戦までを終えた。
地元開催で第1シードとなった辻花睦/松本隼(能登)は2回戦から登場して、中山秀哉/中原壮琉(熊本マリスト)をG④―2とする。さらに3回戦は小林駿介/木島凛翔(木更津総合)をG④-1として初日を終えた。
初戦の入りは団体戦同様、硬い印象を受けたが、3回戦の1G目を我慢して奪うと、そこからは久々に2人らしいテニスを見せた。
「真面目な子たちで、昨日の団体も受けてしまうことが多かったですね。地元を力に変えればいいのですが、逆にプレッシャーになってしまう。でも、3回戦はようやく本来のテニスに近くなってきました。何かすっきりしたというか、吹っ切れた気がします。勝つことよりも、思いきってテニスできるのが彼ららしいところ。苦しい時に松本が止めて、松本にミスが出たら辻花が打つ。まだ手探りかもしれませんが、明日も思いきりやればいいと思います。2年前のように」と能登の米澤真琴監督。
2年前の宮崎インターハイでは、攻める姿勢が明確で、1年生ながら思いきりの良さで5位まで駆け上がった。そんなテニスが地元で戻りつつある。明日の鍵はそこなのだろう。しかも、第1シードが戦う1番コートで練習を積んできたように、誰よりも景色を知る場所だ。最後はそこで原点に戻りたい。
▼いつも通りで、やりきる
第2シードの仲川晴智/近藤拓空(三重)は2回戦の堀内達樹/小林知希(須坂)、3回戦の木村晋太朗/伊藤成那(昌平)をともに0で勝利して、最終日に進んだ。
「インターハイのシードはどこで番狂わせが起こるか分からない要素がかなりあるので、シードであってシードでないと思っています。だから、特に意識はしていません。ただ、第2シードは時間が自然と長くなるので、そこは気をつける点だと話しています」と三重高の玉川裕司監督。
第2シードは314ドローの314番になるため、今回で言えば3回戦は16番コートの最終試合に組まれている。とにかく待つ時間が長く、同じコートの試合が長引けばそれだけ遅くなる。
それでも、やることは変わらない。そして、団体戦準々決勝で、選抜大会で下した高田商業にリベンジされたので、そこは意識する。仲川/近藤にとっても、優勝するためには再び勝たなければならない相手なのだ。
最終日は4回戦から。6勝したペアが優勝旗を手にできる。