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2021.07.31

【インハイ】男子個人は仲川晴智/近藤拓空(三重)が激闘を制す。強固な信頼関係で、状況に左右されないテニスが魅力!

インターハイ2021:男子◎7/29-31 石川県能登町・能都健民テニスコート

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優勝が決まるとベンチの玉川監督の元へ

 7月29日(水)から8月4日(水)にかけて、ソフトテニスのインターハイが男子は石川県鳳珠郡能登町、女子は石川県七尾市で開催。31日は男子個人戦最終日で、初日を勝ち進んだ64選手が頂点を争い、仲川晴智/近藤拓空(三重)が優勝した。三重高勢としては村上雄人/黒羽祥平以来16年ぶりのことだった。

 団体戦では準々決勝で高田商業に敗れた。仲川/近藤は3番で待機して、出番は来なかった。「個人戦で高田商業にリベンジしよう」と誓い合ったペアにとって、舞台は整った。ただ、苦しい局面の連続だった。

 準々決勝の武市大輝/上通弘夢(高田商業)戦は先にマッチポイントを与え、ファイナル⑨―7で逆転勝利。決勝も森川亮介/服部真大(高田商業)にG1-3の1-3とマッチポイントを再びしのぎ、ファイナルに持ち込むと、⑦―5で勝利をつかんだ。

 どんな緊迫した場面でもまったくテニスは変わらない。前向きな表情で、ペアで状況を共有しながらチャンスをうかがう。
「しんどい時に頑張ってしのげば、近藤は反応してくれます。ボレーを決めてくれるという信頼感があるので、それを信じて我慢するだけでした」と仲川。近藤は、「仲川が後ろで粘ってくれて、走ってくれるので、自分が前で自由に動けます。だから、負けていても、変わらずに攻める気持ちを持てます」と話した。

 日本一になった実感はわいてこないと言うが、久々に「三重高の名前を刻めたのはうれしい」と口を揃えた。

試合を重ねるごとに、ペアとして機能していき、決勝も一気にマッチポイントを握ったが、そこから惜敗した森川亮介/服部真大(高田商業)

準決勝までは2人で一本のテニスが見られた辻花陸/松本隼人(能登)

初日の団体戦で自信をつかんだ東淳之介/苫米地勝成(八戸工大一)は3位へ躍進

 

▼決勝
仲川 晴智/近藤 拓空(三重)  G④-3 森川 亮介/服部 真大(高田商業)
▼準決勝
仲川 晴智/近藤 拓空(三重)  G④―1 東 淳之介/苫米地勝成(八戸工大一)
森川 亮介/服部 真大(高田商業)G④―1 辻花  陸/松本 隼人(能登)

取材◉福田達 写真◉川口洋邦