7月29日(水)から8月4日(水)にかけて、ソフトテニスのインターハイが男子は石川県鳳珠郡能登町、女子は石川県七尾市で開催。31日には男子団体、個人戦を終えた。団体では2大会ぶり41回目の出場となった古豪・八戸工大一が復活の足跡を能登に残した。
初日、1回戦で鹿児島商業を②―1で下すと、2回戦では上宮を②―1で破る。初戦に敗れた東淳之介/苫米地勝成が1番でファイナルの戦いを⑨―7で初勝利を挙げると、三番勝負を笠嶋怜/荒関慶斗がG④―0で勝利した。さらに8強を狙った木更津総合戦では三番勝負で敗れた。
「3年生のチーム力でここまで来れました。自分たちもできるんだと感じてもらえれば、来年以降につながります。泥臭く、ひたむきな姿勢を後輩たちが感じて、引き継いでくれたら」と附田修宏監督。
ただ、これで終わりではなかった。個人戦では2年前の宮崎インターハイを唯一経験している東淳之介/苫米地勝成が個人戦で思いきりの良さを見せて勝ち上がる。準々決勝では優勝候補の一角、野田楓麿/長江孝二郎(高田商業)をG④―2で下した。
「永江ペアとは選抜とハイジャパでやっていて、何をしてもダメだなと感じていました。でも今回は相手の戦い方が分かって、こういう時に出てくるなというのがつかめたので、何とか勝負できました。日本一を目指して練習してきたのが一番良かったと思います。やってきたことを出せれば、できると分かりました」と東主将。
準決勝は東が足をつったこともあり、優勝した仲川晴智/近藤拓空(三重)にG1-④の完敗だった。
「3位は青森の人たちやお世話になった方々に恩返しになって良かったと思います。東とコミュニケーションを取り、向かっていく姿勢が出せた結果だと思います」と苫米地。
手探りの大会参加から、団体戦でできるのではという気持ちが芽生え、最終日はやってきたことが間違いではなかったということを証明してみせた。無観客ではあったが、会場の選手や地元のスタッフたちに八戸工大一のテニスを存分に披露して、2021年のインターハイを終えた。