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【インハイ】26大会ぶりで取り組んだものは出せなかったが、大曲の挑戦は続く。駆け引きをインハイで出せる時に勝機は来る。

2番で粘った本多/橋本だったが、G2-④で敗れた

 7月29日(水)から8月4日(水)にかけて、ソフトテニスのインターハイが男子は石川県鳳珠郡能登町、女子は石川県七尾市で開催。29日は男子団体戦では尽誠学園が連覇を達成した。初戦で名護(沖縄)に0-③と完敗した大曲(秋田)だが、26大会ぶりの出場で得たものは大きい。

 会場入りしてから、普段ではないと大曲の伊藤岳史監督は感じていた。名護との初戦でもすべて0-2とされたが、1番の吉川柊太/遠山大河、2番の本多正太郎/橋本結稀は2ゲームを奪い返して、粘る。「立て直して、自分たちのプレーを出せましたが、最後の大切なポイントは取らせてもらえませんでした」と伊藤岳史監督。

 本来はもっと粘って、展開を作り前衛が勝負するのが練習してきたテニスだったが、インターハイの舞台では出せなかった。ショートボールなどを使いながら、コートを立体的に使う大曲の持ち味で勝負するまでには至らず。相手のペースで試合は流れた。

「この舞台に慣れていません。インターハイから遠ざかっていたので、難しいところでした」と伊藤監督。

 メンバーの半数以上は中学から始めたので、努力は怠らなかった。テニスが好きになり、自分たちで練習をする環境まで成長した。監督の話を聞いて、吸収できる姿勢も成長を助けた。チームはテニスに取り組む出発は遅くても、駆け引きで戦うことに楽しさを感じていた。

 だから、苦しい時にこそ、そこがよりどころになる。大舞台で出せなかった部分だが、まだまだこの先があってほしい。いや、ここで終えてほしくない。悔しい思いがあるなら、この先にもっと楽しいテニスが待っていると思いたい。

ベンチで本多ペアの戦いを盛り上げる選手たち。この経験から得るものは大きいはず

取材◉福田達 写真◉川口洋邦
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