昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になり、2年ぶりの開催となった全国中学校大会が、栃木県那須塩原市の石川スポーツグラウンドくろいそで行われた。大会は8月17、18日に個人戦、18、19日に団体戦が実施され、今年度の男女の中学王者が決定した。
初日と2日目に行われた個人戦。女子は前川愛生/中谷ももこ(兵庫・浜の宮)が頂点に立った。前川/中谷は、第1シードとして初戦から別格の安定感を披露。準決勝までの5試合で落としたゲームはわずかに1つという圧巻の強さで勝ち進むと、決勝でも薄優衣/塚本七海(愛知・朝日丘)をG④-1と寄せつけず、2年生にして全国制覇を成し遂げた。
(2年前、前川/中谷の全小優勝時の記事)
団体戦は後半の2日間にわたって行われ、女子は関東1位の松山(埼玉)がうれしい初優勝を飾った。
初戦で難敵の榛原(奈良)に苦しみながらも勝利すると、準々決勝は小城(佐賀)を②-0、準決勝は京都光華(京都)を②-1で退けて決勝に進出。2年前の優勝校で第1シードの昇陽(大阪)との激突となった最終決戦は、お互いに1番ずつ取り合って迎えた3番で、篠澤真那/庭田咲月(松山)が大釜彩乃/池田つばき(昇陽)と熱闘を展開。G2-3で迎えた第6ゲームを奪ってファイナルに持ち込むと、最後は粘る相手を⑦-5で振り切り、日本一の座を手にした。
女子個人戦
優 勝 前川 愛生/中谷ももこ(兵庫・浜の宮)
準優勝 薄 優衣/塚本 七海(愛知・朝日丘)
3 位 黒沢 朋花/佐藤 愛(埼玉・松山)
3 位 大原 彩葉/富山 鈴香(埼玉・広島)
女子団体戦
優 勝 松山(埼玉)
準優勝 昇陽(大阪)
3 位 京都光華(京都)
3 位 就実(岡山)
取材・文◉直江光信 写真◉井出秀人