昨年は中止となっていた東京インドアが、多くの関係者、選手たちの努力によって開催された。大会は男女8ペアが出場して、熱戦が繰り広げられたが、連盟・主催者推薦枠として、昨年のインターハイ個人戦を制した男女ペアに、国内トップレベルで感じたことと、中学生向けのメッセージをもらった。

近藤拓空（三重高）の場合

――大会を振り返ってください。
「（船水颯人／上松俊貴との初戦は）コートが小さく感じるほど緊張しましたが、2戦目以降は楽しんでプレーできました。でも、やっぱり『一般のトップレベルは違うな』と思いました」
――印象に残った試合はありますか。
「一番印象的だったのは上岡（俊介）／丸山（海斗）戦。きちんと自分たちのテニスができれば、このレベルにも通用するんだと思いました。全体的にはカットサービスの返球からボレーボレーまでの反応の速さには驚きました」
――中学生へのメッセージを。
「中学生の時は『日本一』なんて考えてもいませんでしたが、高校生になり、何より目標ができたことで、努力の質が変わったと思います。皆さんも目標を持って取り組んでください」

　地元国体のために練習でアドバイスをもらってきた船水颯人、上松俊貴が初戦の相手になり、普段通りのプレーができないほど緊張していたようだ。ただ、2戦目からミックスダブルスまでは本来のプレーも出せるようになった。これからのきっかけにもなる経験だった。

卒業後は大学に進学して、ソフトテニスを続ける