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【ルーセントカップ 第62回東京インドア】インハイ個人王者がトップレベルに挑戦!④北川アンナ璃咲(京都光華高)の体感したことと収穫

普段なら決めていたはずのボールをミスした場面も。ワンランク上のレベルを経験した北川

 昨年は中止となっていた東京インドアが、多くの関係者、選手たちの努力によって開催された。大会は男女8ペアが出場して、熱戦が繰り広げられたが、連盟・主催者推薦枠として選出された、昨年のインターハイ個人戦を制した男女ペアに、国内トップレベルで感じたことと、中学生向けのメッセージをもらった。

北川アンナ璃咲(京都光華高)の場合

――大会を振り返ってください。
「『1本の大切さ』にあらためて気づかされました。同じようなボールは打てたとしても、その精度が全然違うと感じました」
――印象に残った試合はありますか。
「一番印象的だったのは、やはり高橋(乃綾)/半谷(美咲)戦です。走って打つ、不十分な態勢からでも、狙ったコースにしっかりボールをコントロールしてくる。打球の前後の動作がほんの少し速くて、無駄な動きがないから、届かなさそうなボールにもしっかり食らいついてくる。一球一打の精度が高いので、リードしても流れがなかなか変えられないと感じました」
――中学生へのメッセージを。
「テニスで勝つためには、テニスだけじゃなく、日常生活もしっかりとしていかないと、バランスが崩れて、結果的にはテニスも勝てないと思います。私は中学時代から日常生活を重視してやってきました。テニスはテニスじゃなくて、すべてがつながって今(未来)があると思って、コートを離れた日々の生活を大事にして、テニスを頑張ってください」

 寺澤とのペアで、2人のテニスを構築してきた北川。高校で開花して、さらに次のステージに挑む。今回そのために必要なことを体感できたのは大きい。これからの活躍が楽しみな逸材だ。

寺澤、北川(写真)ともに大学に進学予定

取材◎N石コーチ 写真◎井出秀人
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