アドマテックスの松田彩野/坂本茉梨乃は2021年度に結果を残して、東京インドアにやってきた。特に、7月の西日本選手権優勝では、準決勝で高橋乃綾/半谷美咲を破り、手応えがあったはず。ペアとしての上昇に坂本はこう振り返った。
「2人で一本が多くなりました。それぞれができることを無理せずやれるようになり、結果が出たと思います。どちらかが調子が悪くても、もう一方が頑張る。助け合ってできるようになってきたから結果がついてきた。どこまでできるか挑戦しながらやっているのも良かったと思います」
東京インドアでは初戦の石井美々花/浪岡菜々美(日本体育大)では相手の良さを出させずにG④-0で勝利したが、その後は連敗で3位。決勝トーナメントに進めず、ミックスダブルスに回った。大会では久々に観客の前でプレーして、素晴らしいプレーには大きな拍手をもらった。
「見られているという緊張はありましたが、良いプレーに拍手もらい、どんどん気持ちが上がりました」と坂本。
3月に福島県棚倉で開催される2022年アジア競技大会最終候補選手選考会にこのペアで出場するが、「どれだけ通用するか、楽しみ」と坂本は話す。
ペアとしての良さをプレッシャーのかかる試合で出せるか。ワンランク上のステージでの挑戦は不安よりも楽しみの方が大きい。
取材◎福田達 写真◎井出秀人