春の高校日本一の座を争う第47回全日本高校選抜大会が、愛知県の日本ガイシスポーツプラザで開幕した。競技初日の3月28日は男女の1、2回戦が行われ、各コートで多くの熱戦が繰り広げられた。
男子では東北大会を制した羽黒(山形)が関東2位の川越東(埼玉)に③-0で勝利したほか、実力校が続々と勝ち上がった。中国1位の岡山理大附(岡山)は東海2位の富士宮北(静岡)に1、2番ともファイナルに持ち込まれるなど苦しんだが、最終的には③-0で次戦へ進出。北信越1位の能登(石川)は、初出場ながら力のあるペアがそろう一関学院(岩手)を三番勝負で振り切って3回戦に進んだ。
東海1位の岡崎城西(愛知)は精道三川台(長崎)に、九州1位の都城商業(宮崎)は明秀日立(茨城)に、それぞれ③-0で貫禄勝ち。関東選抜優勝の昌平(埼玉)は明徳義塾(高知)に1-②で敗れ、惜しくも初戦で姿を消した。また初出場勢では、地元愛知の享栄と福知山成美(京都)の2校が、記念すべきセンバツ初勝利を手にした。
女子も大きな波乱はなく、強豪校が着実に2、3回戦に勝ち名乗りをあげた。2回戦屈指の好カードとなった近畿2位の須磨学園(兵庫)と関東1位の白鷗大足利(栃木)の一戦は、1、2番で丸田梨瑚/高谷紗英、前田梨緒/中谷さくらの1年生ペアが白星を挙げた須磨学園が②-1で勝利。また九州2位の指宿商(鹿児島)は、北信越1位の能登(石川)を②-1で倒して3回戦へ進んだ。
文大杉並(東京)対岡崎城西(愛知)、尽誠学園(香川)対誠修(福岡)は、いずれも1番を先取されたところからの逆転で文大杉並、尽誠学園が勝利。中国1位の広島翔洋(広島)も福井商(福井)を②-1で退け、次戦進出を決めた。また一関学院(岩手)は中村(高知)との初出場同士の対決を③-0で振りきって、うれしい大会初勝利をつかんだ。
なお、昨年は感染対策のため無観客で開催されたこの選抜大会だが、今年は保護者や学校関係者の観戦が可能に。部員も前回はメンバー+2名という制限があったが、今回は全部員の会場での観戦が可能となった。声を出しての応援はできないものの、観客席で見守ってくれる仲間たちの存在は、きっと選手たちにとって大きな力になっているはずだ。
大会2日目の29日は残りの2回戦と3回戦が行われ、いよいよシード校が登場する。