【日本代表予選会・初日】男女8強が出そろう。広岡宙(NTT西日本)は初戦の激闘を乗り越え、準々決勝進出(全記録含)
アジア競技大会日本代表予選会(シングルス)◎4月16、17日/福島県・テニスパーク棚倉
今秋、3年ぶりの国際大会となる2022年アジア競技大会(中国・杭州)が開催される。4月16、17日の2日間、福島県・テニスパーク棚倉を舞台に、同大会に向けた日本代表予選会が行われている。シングルスで競われる今大会、予選リーグを抜け、決勝トーナメントでの優勝者は日本代表の権利を得られる。今回は、男子51人(うち2人が棄権)、女子60人(うち6人が棄権)がエントリー。出場したすべての選手に、日本代表になるチャンスがあり、たった1つの座を巡り、激戦が期待された。
初日、もっとも会場を沸かせたのが、予選リーグ初戦、男子Gブロックの安藤優作(東京ガス)vs広岡宙(NTT西日本)の一戦だった。序盤から好ラリー連発の試合は広岡がG3-1でリード。しかし、安藤は持ち味の深く、低い弾道の伸びのある打球で押し返してファイナルに持ち込み、6-4でマッチを握る。ただ、広岡は決して勝負をあきらめず、土壇場で踏ん張り、ファイナル逆転勝利。「予選リーグの初戦、あそこで負けたも同然でしたから、もう負けられないぞと。あの1試合があったから残り2試合(予選リーグ残り1試合、決勝トーナメント1回戦)につながったと思います」と広岡。終始、集中力を維持し、1ポイントへの執念を前面に出したプレーで8強入りを決めた。
また男子ではインカレシングルス優勝や全日本シングルス4強入りなど実績のある井口雄介(スマッシュイグチ)が、予選リーグで船水颯人(稲門クラブ)、決勝トーナメント8本決めで内本隆文(NTT西日本)のナショナルチーム勢をともにG④―2で撃破し、ベスト8入りを決めた。
女子では日本代表経験のある半谷美咲、高橋乃綾(ともにどんぐり北広島)、尾上胡桃(日体桜友会)が確実に準々決勝進出を果たした。
▼17日の組み合わせ
[男子]
井口雄介vs長江光一
広岡宙vs船水雄太
村上雄人vs内田理久
矢野颯人vs上松俊貴
[女子]
井田真季vs中川瑞貴
志牟田智美vs高橋乃綾
半谷美咲vs那須暁帆
貝瀬ほのかvs尾上胡桃