中止となった都道府県対抗全中に代わる大会として企画された「ソフトテニスフェスタ2022 全国中学生ソフトテニス対抗戦」は、5月1日に競技最終日が行われ、男子は東京都、女子は兵庫県が優勝を果たした。
この日は朝からあいにくの雨模様となったが、選手たちは厳しいコンディションをものともせず気迫のこもったプレーを披露。決勝トーナメントではベスト16から決勝戦までが実施され、高岡スポーツコアを舞台に数多くの熱戦が繰り広げられた。
そうした中、男子の東京都はチームとしての総合力の高さを感じさせる安定した戦いぶりで順調に勝ち進んだ。準決勝で愛知県に②-0の快勝を収めると、同じく圧巻のパフォーマンスで白星を重ねてきた茨城県との決勝でも迫力あふれるテニスを展開。
1番で樋口大翔/関口光希が善福留生/中原一翔にG④-2と勝利すると、2番の植田璃音/浦濱大馬は大門登馬/白川隼平とのエース対決に逆転負けしたものの、3番で南龍之介/赤阪英昭が長谷川博人/本間優作をストレートで押しきって優勝を決めた。
また女子は昨夏の全中個人戦王者、前川愛生/中谷ももこという絶対的な軸を擁する兵庫県が、トーナメントを通して前評判通りの強さを発揮した。実力者・大阪との準決勝を前川/中谷がG④-0、竹平碧純/野中萌花がG④-3で勝って乗り越えると、奈良との決勝も立ち上がりから主導権を掌握。途中、奈良が意地を見せて流れを引き寄せる時間帯もあったものの、竹中/野中が東郷ゆいか/山口優菜に、前川/中谷が間井谷紗生/福井理央にそれぞれG④-2で勝利し、力強くタイトルをつかみとった。
都道府県全中が3年連続で中止になり、目標を見失いかけていた選手たちにとって、この大会で得た経験は生涯に残る貴重な財産になるだろう。依然としてコロナ禍が続く中、多くの困難を乗り越えて大会を実現した関係者の尽力と熱意に敬意を表したい。
なお決勝トーナメントの試合は、大会公式YouTubeチャンネル「SOFT TENNIS Navi」にて今後順次配信される予定だ。
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