5月14日(土)から埼玉県熊谷市で開催されていた『第29回全日本シングルス選手権大会』。大会最終日となる15日は、熊谷スポーツ文化公園彩の国くまがやドームにて、男女ともに決勝戦までが行われた。その結果、女子では高橋乃綾(どんぐり北広島)が初優勝を果たした。
●「決勝戦は楽しんでやろうと思った」高橋
約1カ月前に開催されたアジア競技大会日本代表予選会で優勝するなど、優勝筆頭候補と目されていた高橋乃綾(どんぐり北広島)。そのプレッシャーに負けることなく、今大会でもその実力を発揮した。
高橋は5回戦で齊藤ひなの(城山観光)に、準々決勝は木瀬晶絵(明治大)に勝利して準決勝へ進出。そして、志牟田智美(東芝姫路)との準決勝では、G2−2と競った展開となったものの、高橋はここから2ゲームを連取。自身初となる決勝進出を決めた。
半谷美咲(どんぐり北広島)との同チーム対決となった決勝戦。「勝つにしろ、負けるにしろ、決勝戦は楽しんでやろうと思った」と、高橋はノビノビとしたプレーを披露した。第3ゲームまでを連取した高橋は、G3−1となった後も持ち味であるカットサービスを軸とした攻撃で、半谷の反撃を抑え込んだ。「タイトルを獲ったらホットした気持ちの方が大きかった」(高橋)と笑顔が弾けた。
▼決勝
高橋乃綾 G④−1 半谷美咲
(どんぐり北広島) (どんぐり北広島)
▼準決勝
高橋乃綾 G④-2 志牟田智美
(どんぐり北広島) (東芝姫路)
半谷美咲 G④-1 渡辺絵美菜
(どんぐり北広島) (ヨネックス)
取材◎吉井信行 写真◎川口洋邦