第51回ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ2022が6月24日、札幌市円山庭球場にて始まった。ただ、初日は荒天のため中止になり、大会2日目はシングルスがトーナメント戦で行われて、準々決勝まで終えた。26日の最終日は男女シングルスの準決勝、決勝、ダブルスのトーナメントが行われる。
男子は尽誠学園の黒坂卓矢が2連覇を目指して好発進。冷静に強引なことはせず、リードされても焦ることはなく、自身の組み立てで勝負していく。一方、もう一人の優勝候補、野口快(高田商業)を3回戦で破ったのは2年生の木村颯(徳山高専)。野口に主導権を握られたかに思われたが、ファイナルに持ち込んで逆転勝利。
「有名な相手で、自分から向かっていこうという気持ちがあったから耐えて、耐えたらチャンスが来ました」
さらに準々決勝では髙井凌凱(つるぎ)が木村をG④―1で破った。髙井は初戦でアンダー17の山内風我(西城陽)にリードされながらも粘り強く戦い勝利。「徳島からせっかく北海道まで来たので、山内君を倒せればと挑戦しました。粘るところを粘れて、攻めれるところは攻められたので、いける気持ちになりました」と初戦を振り返った。そして、木村との戦いでもカットサービスから左右にボールを散らしながらチャンスまで我慢して、最後は攻める姿勢を貫いた。準決勝の相手は四国総体などでよく知る岩田皓平(尽誠学園)。「明日は向かっていきたい。そうでなければ勝てない相手です」と話した。
女子は高橋瑚子(岩国商業)が初戦で天間美嘉(東北)を0で破ると勢いに乗ってベスト4進出。そして、岩元愛美(和歌山信愛)は準々決勝で杉本希(広島翔洋)との2年生対決をファイナルで下した。さらに全国初挑戦の2年生の中島那菜(嬉野)はサービスから主導権を握った本間友里那(北越)に屈したが、大きな経験を手にしている。
「今日学んだことをこの先につなげたいです。いい経験になりました」と中島。
明日準決勝のカードは男子が高井凌凱(つるぎ)対岩田皓平(尽誠学園)、黒坂卓矢(尽誠学園)対橋場柊一郎(高田商業)、女子は高橋瑚子(岩国商業)対岩元愛美(和歌山信愛)、本間友里那(北越)対吉木理彩(指宿商業)となった。
▼準々決勝
★男子
高井凌凱(つるぎ)④-1木村 颯(徳山高専)
岩田皓平(尽誠学園)④-1中村悠峰(能登)
黒坂卓矢(尽誠学園)④-0菊山太陽(高田商業)
橋場柊一郎(高田商業)④-2谷口健斗(霞ヶ浦)
★女子
高橋瑚子(岩国商業)④-R椎名萌花(日大藤沢)
岩元愛美(和歌山信愛)④-3杉本 希(広島翔洋)
本間友里那(北越)④-2中島那菜(嬉野)
吉木理彩(指宿商業)④-3中尾陽菜(京都光華)
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