新型コロナウイルス感染防止のため、２年間、中止だった全日本小学生選手権が３年ぶりに秋田県大館市で開催。２日目の30日（土）は、個人戦決勝戦が行われ、男女で新チャンピオンが登場した。

　男子個人戦を制したのは、愛知の田中暖人／丹羽悠弦（安城ジュニア）。元愛知県代表で春の全国小学生大会で２連覇した野田悠貴／塚本光琉に「あこがれてきた」という２人は、野田／塚本を彷彿とさせるミスの少ないプレーで頂点へ駆けあがった。

　なお、川嶋梓／桐山柊介（埼玉・わかくさ）との準決勝では、マッチポイントをとられたピンチをしのぎ、逆転している。５年生の丹羽を精神的に引っ張った６年生の田中は「ずっと優勝したかったのでうれしいです」と笑顔で振り返った。

春の雪辱を果たした大武姫菜／大武夢菜

　女子は、春２位で第１シードの大武姫菜／大武夢菜（福島・二本松ジュニア）が悲願の全国Vを遂げた。春の決勝で敗れた直後は、「もうテニスは辞める」とまで思いつめた２人だが、その後、敗れた課題にしっかりと取り組み、優勝を引き寄せた。

　平野亜樹／相生麻緒（千葉・かずさスマイリーズ／市原ジュニア）を迎えた決勝戦は25分間で終え、Ｇ④―０の勝利だった。４人姉妹で３女＆４女の双子は、「これからもっと強くなりたいです」と声を揃えた。