3年ぶりの開催となる全日本レディース決勝大会が8月23日(火)から25日(木)まで行われ、各都道府県で年齢別の予選を勝ち抜いた代表5ペアで構成される43チームが、愛知県・一宮市テニス場、いちい信金スポーツセンターの2会場で熱い戦いを繰り広げた。
23日の開会式の後、24日の予選リーグでは、A~Kの11ブロックに分かれた各チームが総当たりで対戦し、各ブロックの1位が25日の決勝トーナメントに進出。1回戦、準々決勝を経て、準決勝で福岡県を③-0で下した愛知県Aと、三重県を③-2で破った東京都が決勝に進んだ。
5面展開で行われた決勝戦は、まず、愛知県Aのゆり(満45歳以上)の竹田佳恵/中根治美と、ばら(満35歳以上)の松原明里/浅井菜津美がそれぞれ0で快勝。1点を落としたものの、すみれ(18歳以上、日本学連登録者を除く)の加納亜由美/福田瑠愛がG④-1で強さを見せつけ、愛知県Aが4年ぶり12回目の優勝を果たした。
今大会初出場で、予選から7戦負けなしだった福田は、「団体戦ということで、チームのみなさんの応援が、苦しいときに『がんばろう』という気持ちにさせてくれました」と胸を張った。予選を突破し、決勝トーナメントに進んだ時点で、チームは「もう優勝を狙うしかない」と意思統一されていたという。
選手兼任でチームをまとめた中根監督は、「今回は若い選手からベテランまで、それぞれ自分たちの力を出せたと思います。地元開催だったので、優勝できて本当に良かったです」と声を弾ませ、選手たちは終始笑顔で、心からプレーを楽しんだ様子だった。
取材・文◎小野哲史 写真◎井出秀人