【インカレ2022】大学対抗の男子は日本体育大が11年ぶり11回目の優勝! 「教えてくれた先輩たちの分まで」
インカレ2022◎9月3~7日/宇部市中央公園テニスコート、維新百年記念公園テニスコート(男子)、キリンビバレッジ周南庭球場、下松市恋ヶ浜緑地庭球場(女子)
9月3日、山口県宇部市、山口市、周南市で2022年度のインカレが開幕した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、過去2年間は中止を余儀なくされ、開催は3年ぶりになる。3、4日・大学対抗、5、6日・選手権(ダブルス)、6、7日・シングルスの日程で、この舞台に立てなかった先輩たちの分まで、そして、最初で最後の出場になる4年生も多いだけに、気持ちの入った戦いが続く。
大学対抗の男子は、ディフェンディングチャンピオンの早稲田大、東日本インカレのダブルスを制した幡谷康平/西田駿人擁する中央大、6月の全日本大学王座決定戦覇者・日本体育大、東日本インカレ団体王者の明治大という関東勢が4強を占めた。
準決勝では、早稲田大が中央大を三次戦にもつれる大接戦の末に下し、日本体育大は明治大を③-1で撃破。決勝戦は早稲田大対日本体育大という顔合わせになった。
まず初戦で片岡暁紀/森田晴紀の1年・4年ペアが2で快勝した日本体育大が先手を打つ。今大会ここまで全勝だった2番の田中康文/菅谷峻大が2で屈したものの、下國康生/髙城直弥がファイナルの激闘を制して再びリードを奪った。続く二次戦でも片岡/森田が相手エースを寄せつけずに勝利し、③-1で日本体育大が11年ぶり11回目の優勝を遂げた。
浅川陽介監督は「攻撃的に行こうとしても、相手に思うようにさせてもらえない中で、それでも貫き、こじ開けようとする姿が見えました。勝ち上がるにつれて、相手も強くなってハードルが上がりましたが、選手たちが成長していった結果だったと思います」と、苦しい戦いを乗りきり、栄冠をつかんだ選手たちを称えた。
主将の下國は、試合後はしばらく涙が止まらなかった。チームメイトと喜びを分かち合った後、「コートに立った人も応援に回った人も、もっと言えば、自分たちにいろいろ教えてくれながらインカレを戦えなかった先輩の思いも含めて、3年分の思いを背負ってプレーしてつかめた優勝だったと思います」と胸を張った。