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インカレ2022】大学対抗の女子は明治大が執念の勝利で頂点へ。4年生が持ち味を発揮して、勝利をつかみ取った!

インカレ大学対抗女子優勝の明治大

 9月3日、山口県宇部市、山口市、周南市で2022年度のインカレが開幕した。3年ぶりのことになる。3、4日・大学対抗、5、6日・選手権(ダブルス)、6、7日・シングルスの日程になっている。過去2年間の中止による先輩たちの分まで、そして最初で最後の出場になる4年生も多いだけに、気持ちの入った戦いが続く。

 大学対抗(女子)は初日から3次戦にもつれることも多く、最終日も白熱。準決勝に日本体育大、東京女子体育大、明治大、四国大が進出した。明治大は四国大に1-2とされてから木瀬/青松がしびれるような戦いを連勝して決勝進出を決める。日本体育大は浪岡/生井沢が2-1から相手大将の小林/𠮷田をG④-2として優勝に王手をかける。

 決勝戦で明治大は原口/西東がG④―1で浪岡/生井沢を破れば、齋木/北川がこの日最高の試合を展開して、G④―2で日本体育大のキーペア、桐山/村上に勝利。特に齋木の終盤の強気のストロークはチームの象徴だった。ただ、ここで日本体育大は4年生ペアの浅倉/原島がナイターになっても果敢な攻撃で木瀬/青松をファイナルに持ち込んでG④-3と逆転勝利して勢いを見せ返す。勝負はどちらに転んでも分からないような展開となった。

 それでも、明治大の原口/西東の大将ペアはぶれなかった。こちらも攻める姿勢を取り戻して、浅倉/原島にG④-0として3年ぶりのインカレの殲滅戦を勝利して、優勝を手にした。

「チーム力で勝てたと思います。自分自身も初めての日本一です。このメンバーで取りたい気持ちが強くて、皆のためにという気持ちで戦えました。4年生の木瀬が勝利をもたらしくれたり、齊木も緊張していましたが、最後は素晴らしい試合をしてくれて、4年生が勢いをくれました。それだけに、最後は自分たちで決めたいと思っていました」と明治大の原口主将。

 敗れた日本体育大も同様に、それぞれのペアがチームに勝利をもたらすなど、紙一重の戦いだった。殲滅戦の苛酷さに加えて、最後は素晴らしさも感じさせてくれた。

インカレ大学対抗女子2位の日本体育大。紙一重の戦いで敗れたが、今後への財産も手にした

取材◎福田達 写真◎牛島寿人
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