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2022.10.08

【国体】少年男子は奈良が4大会連続V! 決勝で尽誠学園擁する香川を倒し、高田商業単独チームが今季待望の日本一に!

2日目(少年男子):第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」◎10/7-10 栃木県那須塩原市・石川スポーツグラウンドくろいそテニスコート

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昨季から2位に甘んじ続けた悔しい日々を経て、頂点に立つ喜びを爆発させた高田商業擁する奈良

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」が、栃木県那須塩原市の石川スポーツグラウンドくろいそテニスコートで始まった。10月8日は少年男女の決勝戦が行われ、男子は高田商業が優勝した。

 国体、少年男子決勝の舞台に上がったのは、奈良と香川。春の選抜、夏のインターハイ団体ともに決勝で対戦した好敵手、高田商業vs尽誠学園だった。

 第1試合は奈良が野口快/菊山太陽、香川が宮本颯人/上田泰大。互いの意地がぶつかり合う好ゲームで、前半からデュースが続く。G3-1とした野口/菊山に対し、宮本/上田は第5ゲームを奪い返す。第6ゲームも野口組のマッチを4回阻止した宮本/上田だったが、負けないテニスを追求し続けた野口/菊山が振りきり、G④―2でチームに白星をもたらした。

 続くシングルスは、奈良・橋場柊一郎vs岩田晧平。息詰まるラリーの中、橋場がG2-0にすれば、岩田がG2オールに追いつく。橋場がG3-2にしても、またも岩田がファイナルに持ち込む展開に。ファイナルも0-3から4-4、そして5-4と、この試合初めてリードを奪った岩田。そこから一気に流れをつかみ、⓻―5で制した。

 春・夏に続き、秋も三番勝負へ。夏の守護神、香川の中川雄太/宮本智友に対し、奈良は團野佑紀/安達宣が挑んだ。ゲームの入り、8連続ポイントを奪った團野/安達。3ゲーム目は中川/宮本に④―0で奪い返されたが、團野が「割り切れた」と話すように、その後も迷いなく打ち、動いた結果、G④―1で勝利。奈良が4大会連続で頂点に立ったと同時に、今季春、夏と決勝で敗れた王者・尽誠学園から待望の勝利をもぎ取った。

 国体前1カ月間、「本気」を合言葉にやってきた奈良。「思いが大事。コートにその思いが出るようにしよう」と伝えた越智敏晃監督の言葉を、選手たちは見事に体現した。

少年男子史上最多の4大会連続で国体制覇を成し遂げた奈良

一番夜遅くまで練習を続けていたという奈良の橋場(右)と團野。試合に出ないチームメイト皆が、練習に協力し、サポートしてくれたそうだ。中でも、橋場には松田義明、團野には長根新太が全面バックアップを。橋場と團野はそのパートナーのために勝つことを誓い、名前が入ったIDカードやゼッケンを持ち、ともに戦ったという

 

取材・文◎八木陽子 写真◎井出秀人