第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」のソフトテニス競技は10月9日、栃木県那須塩原市の石川スポーツグラウンドくろいそテニスコートで3日目が行われた。24チームが参加した成年女子は、過去2大会優勝の東京、同準優勝の広島が敗退。京都、群馬、愛知、兵庫がベスト4に勝ち残っている。
群馬が快進撃でベスト4
2019年以来3年ぶりに正式開催されている国体。同年までに2連覇を達成し、3年越しの3連覇を目指す東京は、初戦の2回戦でワタキューセイモア単独の京都と対戦した。1番の笠井佑樹/久保晴華は梶尾明日香/古田麻友にG0-3とされながらも、鮮やかにまくってファイナル勝利を収めたが、2番と3番が敗れて初戦敗退を喫している。
1回戦で三重を破っている京都は、準々決勝で四国大単独の徳島と対戦。2回戦と同じく1番の梶尾/古田が敗れたものの、2番の石井友梨が勝ち、三番勝負にもつれ込んだ。京都の本吉花鈴/小松﨑梨代、徳島の久留紅/絵内菜穂が競り合ってファイナルとなったものの、最後は本吉ペアが⑦-1で振りきって勝ち上がった。
2018年と19年に2年続けて決勝で東京に敗れて準優勝に終わっている広島は、初戦の2回戦で地元の栃木を下したが、準々決勝で兵庫に敗れた。一方でこの日、最も勢いある戦いを見せたのが群馬で、1回戦で大分を下すと、2回戦ではダンロップ単独の福島を撃破。準々決勝では新潟を下して4強入りを果たしている。
最終日の10日は成年男女とも準決勝から行われる。成年女子は京都-群馬、愛知-兵庫の顔合わせで、準々決勝で敗れた4チームも順位決定戦を行い、優勝から8位までの順位が決定する。
取材・文◎石倉利英 写真◎井出秀人