【日本実業団リーグ】男子は東邦ガス、女子は城山観光がダントツで1位通過
第36回日本実業団リーグ◎10月29、30日/京都府・福知山市三段池公園テニスコート
男子・東邦ガスが危なげない勝利
10月29日からの2日間、日本リーグ入替戦行きの切符3枚を争う『第36回日本実業団リーグ』は京都府・福知山市三段池公園テニスコートで行われ、男子は東邦ガス、女子は城山観光が頭一つ抜けた強さで1位通過を決めた。
男子は日本リーグ1部を主戦場にしてきた東邦ガスの復帰への思いが目立つ内容だった。
過去に2度日本リーグを制した東邦ガスは、20年末の日本リーグ入替戦で敗れ、実業団リーグへ降格。以来、実績のある安藤圭祐が主将に立ち、チームの立て直しを図ってきた。
その決意は固く、昨年は、日本リーグが中止になり、1部復帰への機会が延ばされるも、大津竜二監督は「気持ちを切らさず練習してきた」。今大会では、2年分の思いをぶつけて勝ち抜く。
準々決勝でアキム、準決勝で川崎重工明石を退けると、日本信号との決勝戦は、まず仲川晴智/安藤圭祐が草野湧凱/金子大祐にストレート勝ち。続いて谷岡凌太朗と対戦した大友駿はG1-2のビハインドから落ち着いて逆転し、優勝ポイントをもぎとった。
実業団リーグを制し、復帰への足掛かりをつくった安藤は、「2カ月後の入替戦は、室内になるのでしっかり対応していきたい」と前を向いていた。
また3位決定戦は、川崎重工明石が前回王者の和歌山県庁に勝ち、3度目の入替戦への出場権を手にした。
女子・城山観光が4年ぶり優勝
女子の城山観光は、ベストを迎えた決勝戦、急増ペアの黒木夏穂/末吉りえが井腰恵理/小林麻友にG④-2で先制すると、加奈乃佳が越智ひかりを「1」で抑えて4年ぶり優勝を決めた。
ウイニングポイントをつかんだ加は、「3位以内に入れば入替戦には出られるけど、ここでしっかり優勝しようねとみんなで話していたんです」と明かす。初日の2試合目にエースの元村華楠が腰を痛めて2日目、出場できないピンチに見舞われるも、8月の全日本実業団で3位をマークし、今回、優勝筆頭候補だった実力を見事に示した形だ。
来年、地元・鹿児島で国体を迎えるだけにチームの向上心は高く、21年4月から指揮を執る外薗茂監督は「今回優勝したけれど、まだ道半ば。入替戦では、ボールの精度を高めていきたい」と3年ぶり1部復帰に向け、意欲を燃やしていた。
なお、入替戦は12月24日から2日間、広島県福山市で開催され、2022年日本リーグ7、8位チームと合わせた合計5チームでの総当たり戦が行われる。
■第36回日本実業団リーグ結果
男子
優勝:東邦ガス(愛知)
2位:日本信号(埼玉)
3位:川崎重工明石(兵庫)
4位:和歌山県庁(和歌山)
女子
1位:城山観光(鹿児島)
2位:ベスト(東京)
3位:東洋観光 (広島)
4位:川口市役所(埼玉)