全国の中学生が三重県伊勢市に集い、男女の団体戦と個人戦（シングルスとダブルス）で日本一を争う『第34回都道府県対抗全日本中学生ソフトテニス大会』が開幕した。コロナ禍の影響で2020年からの３年間は中止となっており、今回は４年ぶりの開催。３月27日は男子が個人戦、女子は団体戦が行われた。

シングルス決勝はＧ０－３から大逆転

　３年間の空白を経て開催が実現した都道府県全中。屋外コートの伊勢市市営庭球場で行われた男子の個人戦は、前日の雨こそやんだもの風が強く、しかも頻繁に風向きが変わるため、選手たちが苦しいプレーを強いられる場面も見られた。

　シングルス決勝は塚本光琉（愛知・朝日丘中）と樋口大翔（東京・清明学園中）の顔合わせとなった。序盤は樋口がペースを握り、３Ｇ連取で一気に王手をかける。しかし、チェンジサイズを機に塚本が主導権を握り、逆に３Ｇを連取してファイナルへ。３－３の競り合いから塚本が４ポイント連取で突き放し、鮮やかにまくって勝利をつかんだ。

　ダブルス決勝は、山本一輝／森涼哉（滋賀・朝桜中）と前田蒼生／荻谷侑磨（兵庫・姫路市立飾磨東／姫路市立東中）が激突。お互いにレシーブゲームキープでＧ２－２となったところから、山本組が突き放してＧ４－２でタイトルを獲得した。

　なお、三重県営サンアリーナと三重交通Ｇ スポーツの杜 伊勢 体育館で行われた女子の団体戦は、兵庫県選抜が決勝で京都府選抜を下して日本一に輝いた。28日は女子の個人戦と、男子の団体戦が行われる。

試合終了直後から泣いていた塚本。涙ぐみながら関係者とハイタッチ

決勝では惜しくも敗れたが、好プレーを見せたシングルス準優勝の樋口

ダブルス優勝の山本。力強いストロークを見せた

ダブルス優勝の森。鋭いネットプレーでポイントを奪った

ダブルス準優勝の前田は躍動感あふれるストロークを披露

機動力を生かしたネットプレーが光ったダブルス準優勝の荻谷

４年ぶりの開催となった都道府県全中。個人戦は伊勢市市営庭球場で行われた