大会
2023.03.28
【都道府県全中・女子団体戦】待ちに待った機会が、ようやく帰ってきた。
第34回都道府県対抗全日本中学生大会◎3/27、28 三重県伊勢市・伊勢市市営庭球場(個人戦)/三重県営サンアリーナ、三重交通G スポーツの杜 伊勢 体育館(団体戦)
各都道府県の選抜チームが一堂に会し、春の中学日本一の座を争う「第34回都道府県対抗全日本中学生大会」が、3月27日に三重県伊勢市で開幕した。新型コロナウイルスの影響により2020年から3年連続で中止となってきた今大会だが、今年は4年ぶりに実施が決定。開催地の伊勢市を含む48チームが参加し、競技初日の27日には男子個人戦と女子団体戦が行われた。
県営サンアリーナと三重交通Gスポーツの杜伊勢体育館で行われた女子団体戦では、最後に行われた2019年の第30回大会の覇者でもある兵庫県が、前評判通りの力を発揮して4回目の優勝を果たした。ベスト4に近畿勢が3チーム進出する中、準決勝で群馬県との3番ファイナルの激闘を②-1で制し勝ち上がると、決勝では京都府と対戦。3面同時進行で行われた試合は1番を京都の大星心愛/山本好来、2番を兵庫の藤井綴菜/藤江栖菜が取ってイーブンとなり、3番の谷川朱里/野中萌花が中田葵彩/坂本日葵をG④-2で振り切って、歓喜の瞬間を迎えた。
準決勝では疲労から足をつる選手が出るなど追い込まれる場面もあったが、最後に底力を発揮してタイトルを獲得した兵庫。結果として登録メンバー8人全員を起用し、決勝ではペアを組み替えた布陣で勝ち切るという、チームとしての総合力の高さを感じさせる優勝だった。観客席から大きな声援を送る多くの保護者や関係者の姿も印象的で、樋口貴彦監督は「ここまでたくさんの方々に支えていただきましたし、チーム兵庫として勝ち取った優勝だと思います」と感謝の言葉を述べた。
競技2日目(最終日)の28日には、伊勢市営庭球場で女子個人戦、三重県営サンアリーナと三重交通Gスポーツの杜伊勢体育館で男子団体戦が行われる。
取材・文◎直江光信 写真◎井出秀人